ケオラデオ国立公園(読み)ケオラデオこくりつこうえん(英語表記)Keoladeo National Park

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ケオラデオ国立公園」の意味・わかりやすい解説

ケオラデオ国立公園
ケオラデオこくりつこうえん
Keoladeo National Park

インド北部,ラージャスターン州にある沼沢地を中心にした国立公園。面積約 29km2。 1981年指定。乾季雨季とが明瞭なこの地方の渇水と洪水対策として,19世紀半ばに水門水路を整備したのが始まり。それ以降多くの水鳥が飛来するようになったが,当初はこの地を治めていた藩王の狩猟場となっていた。インド独立とともにこの狩猟場も国家に没収され,1956年にはケオラデオ・ガナ鳥類保護区に指定された。しかし,1964年に完全な禁漁区となるまで狩猟は続けられた。その後,保護が進んで水鳥の生息地として世界でも有数の場所となり,ラムサール条約の特別保護地域にも指定されている。約 350種類の鳥類のほか,大型のシカ,スイロク (サンバー) やマングースジャコウネコなどの哺乳類も生息する。 1985年世界遺産の自然遺産に登録。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

マイナ保険証

マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにしたもの。マイナポータルなどで利用登録が必要。令和3年(2021)10月から本格運用開始。マイナンバー保険証。マイナンバーカード健康保険証。...

マイナ保険証の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android