コシジロウミツバメ
Oceanodroma leucorhoa; Leach's storm petrel
ミズナギドリ目ウミツバメ科。全長 18~21cm。尾羽が燕尾形をしている。腰は白いが,北アメリカの太平洋岸南部には黒ずんだものもいる。体のほかの部分は褐色を帯びた黒色。生息地は太平洋ではベーリング海から熱帯まで,大西洋では北海からブラジル沿岸やアフリカ西部までの沿岸に及び,北半球のおもに沖合いの島嶼で繁殖する。ほかのウミツバメ同様,繁殖期間だけ上陸する。ほかの海鳥の攻撃を恐れ,抱卵の交代,雛への給餌のために上陸するのは夕方以後で,明け方には島から離れて海上に出る。繁殖期以外は海上で生活し,飛びながら水面近くから小魚,イカ,エビなどをくわえとる。日本では北海道の大黒島,ハボマイモシリ島で繁殖し,そのほかにも繁殖地があると考えられるが,明らかでない。冬季には本州北部以北の海上で冬鳥(→渡り鳥)として観察される。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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コシジロウミツバメ
こしじろうみつばめ / 腰白海燕
Leach's storm-petrel
[学] Oceanodroma leucorhoa
鳥綱ミズナギドリ目ウミツバメ科の海鳥。全長22センチメートルぐらいの小形種で、太平洋および大西洋の寒流海域に広く分布し、島々で繁殖する。冬季には暖海に渡る。海表層の動物プランクトンを食べる。
[長谷川博]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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