石森延男(のぶお)の少年少女小説。1957年(昭和32)東都書房刊。上下2巻、1600枚という、それまでの日本の児童文学史上最大の長編。アイヌを父にシャモ(和人)を母として生まれた姉弟が、父との3人暮らしのなかで不当な差別と貧困に苦しみながらも、たくましく生きようとする姿を描き出す。北海道の大自然を背景に、美しいことばで人生の真実を語りかける。ラジオドラマ化、映画化され、児童文学として画期的なベストセラーとなった。未明(みめい)文学賞、サンケイ児童出版文化賞受賞。児童文学にとどまらず、第二次世界大戦後に生まれた本格的な教養小説としての魅力をもつ。
[西本鶏介]
『『コタンの口笛』(旺文社文庫・偕成社文庫)』
宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...
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