コモド国立公園(読み)コモドこくりつこうえん(英語表記)Komodo National Park

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コモド国立公園」の意味・わかりやすい解説

コモド国立公園
コモドこくりつこうえん
Komodo National Park

インドネシア,小スンダ列島中のコモド島を中心とする国立公園。コモド島のほかパダル島,リンチャ島などの島々および周辺のサンゴ礁から成り,総面積 2200km2。 1980年設定。オーストラリア方面から吹く南東モンスーンの影響で雨季 (11月~3月) と乾季 (4月~10月) に分れており,熱帯雨林やマングローブの林が丘陵地帯や海岸線に点在するものの,全体としてはサバンナが多い。コモドオオトカゲの生息地として知られるほか,海峡の激しい潮流により周辺の大きな島々から隔絶されているため,海域は海洋生物の保護区ともなっており,豊富なサンゴ礁,イルカクジラウミガメ,多種多様な魚類,甲殻類などがみられる。 1991年世界遺産の自然遺産に登録。

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