コモド国立公園(読み)コモドコクリツコウエン

デジタル大辞泉 「コモド国立公園」の意味・読み・例文・類語

コモド‐こくりつこうえん〔‐コクリツコウヱン〕【コモド国立公園】

Komodo National Parkインドネシア南部、小スンダ列島中部にある国立公園。世界最大のトカゲであるコモドオオトカゲが生息するコモド島リンチャ島パダール島の3島と周辺海域からなる。乾燥したサバンナが広がり、島々周囲にはマングローブサンゴ礁が発達する。主な観光拠点はフローレス島ラブハンバジョスンバワ島サぺ。1991年に世界遺産自然遺産)に登録された。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コモド国立公園」の意味・わかりやすい解説

コモド国立公園
コモドこくりつこうえん
Komodo National Park

インドネシア,小スンダ列島中のコモド島を中心とする国立公園。コモド島のほかパダル島,リンチャ島などの島々および周辺のサンゴ礁から成り,総面積 2200km2。 1980年設定。オーストラリア方面から吹く南東モンスーンの影響で雨季 (11月~3月) と乾季 (4月~10月) に分れており,熱帯雨林やマングローブの林が丘陵地帯や海岸線に点在するものの,全体としてはサバンナが多い。コモドオオトカゲの生息地として知られるほか,海峡の激しい潮流により周辺の大きな島々から隔絶されているため,海域海洋生物の保護区ともなっており,豊富なサンゴ礁,イルカクジラウミガメ,多種多様な魚類,甲殻類などがみられる。 1991年世界遺産の自然遺産に登録。

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百科事典マイペディア 「コモド国立公園」の意味・わかりやすい解説

コモド国立公園【コモドこくりつこうえん】

インドネシア,小スンダ列島のコモド島ほかパダール,リンチャの島を含み,面積1733km2におよぶ国立公園。1912年に発見されたコモドオオトカゲは,体長2−3m,体重100kg以上で,トカゲとしては世界最大。その外観と獰猛な性格から〈コモド・ドラゴン〉とも呼ばれる。この地に固有の種で,現在約5700頭が生息し,絶滅の危機にある。周辺海域にはサンゴ礁が広がり,多くの海洋生物が住む。1991年,世界自然遺産に登録。

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世界遺産詳解 「コモド国立公園」の解説

コモドこくりつこうえん【コモド国立公園】

1991年に登録された世界遺産(自然遺産)で、インドネシア南東部の小スンダ列島中央部に位置するコモド島、パダル島、リンチャ島の3島と周辺海域からなる国立公園。総面積は2200km2。世界最大のトカゲ、コモドオオトカゲの生息地として知られ、サンゴ礁の海は多様な海洋生物に富む。このような太古から変わらぬ自然環境が評価されて、世界遺産に登録された。◇英名はKomodo National Park

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