サッカル(その他表記)Sukkur

デジタル大辞泉 「サッカル」の意味・読み・例文・類語

サッカル(Sukkur)

パキスタン南東部、シンド州の都市。インダス川西岸に位置し、対岸ローリーと相対する。インダス川の渡河地点、および水運拠点として発展。1932年に全長1600メートルの堰堤えんていが築かれ、灌漑かんがい寄与。周辺では米、麦を産する。中心部にマスムシャー廟の尖塔ミナレット)があり、市街を一望できる。スックル

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改訂新版 世界大百科事典 「サッカル」の意味・わかりやすい解説

サッカル
Sukkur

パキスタン中部,シンド州北部の商工業都市。人口34万(1998)。インダス川西岸に位置する。インダス川は露出する岩盤のためサッカルで幅1.6kmに狭まり,渡河地点として利用されてきた。対岸のローリと対向都市をなす。サッカル(ロイド堰堤(1932完成)があり,7本の用水路で200万haを灌漑する。米,小麦綿花ナツメヤシなどを集散し,紡績セメント,川船の造船,製油などの工業が立地
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「サッカル」の意味・わかりやすい解説

サッカル
さっかる
Sukkur

パキスタン中南部、シンド州北端部の都市。スックルともいう。インダス川右岸に位置し、対岸のローリーと対向集落をなす。人口32万9176(1998)。石灰岩岩脈が露頭し、川幅を減ずるため同川の渡河地点として、またアフガニスタンへ通じる交通路の発着地として栄えた。1932年に完成した延長1600メートルのサッカル堰堤(えんてい)は道路橋を併設し、両岸から延びる計7本の用水路網によって約200万ヘクタールを灌漑(かんがい)する。米、小麦などを集散し、繊維、皮革、食品などの諸工業が立地する。

[応地利明]

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