ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サドラー」の意味・わかりやすい解説
サドラー
Sadler(Sadleir; Sadleyer), Sir Ralph
[没]1587.3.30. ハーフォードシャー
イギリスの外交官。ヘンリー8世，エドワード6世，エリザベス1世の 3代にわたっておもにスコットランドとの交渉を担当，1560年の同盟条約の締結，メアリー・スチュアートの処置などに功績をあげた。ほかに，1569～70年北部反乱時の支払長官，1580～81年メアリー・スチュアートの監視係なども務めた。
サドラー
Sadler， Michael Thomas
[没]1835.7.29. ベルファスト
イギリスの政治家。メソジスト運動に影響を受けた博愛主義者。 1800年実業界に入ったが，救貧行政に関心をもち政界に転向。 29～30，31～32年トーリー党下院議員として議会で活躍。児童労働の規制や工場の労働条件の改善をはかり，R.オーストラーと協力。 31年児童労働規制法案を下院に提出。そのための調査委員会の委員長をつとめた。
サドラー
Sadleir， Michael
[没]1957.12.13. ロンドン
イギリスの小説家，書誌学者，書籍収集家，出版業者。トロロープらビクトリア朝作家の伝記研究のほか，『ガス灯下のファニー』 Fanny by Gaslight (1940) ，『わびしい日暮れ』 Forlorn Sunset (47) など下層社会を描いた小説がある。
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