デジタル大辞泉
「シノプ」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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シノプ
Sinop
トルコのアナトリア中北部,黒海に臨む都市。人口2万6000(1990)。同名県の県都。前3000年以来の歴史があり,前2~前1世紀にはポントス王国の中心地となり,前72年にローマによって占領される。ビザンティン帝国の支配をへて,13世紀初めにルーム・セルジューク朝のもとで,黒海沿岸の重要な港として発展した。しかし,現在では鉄道,航空路の便がなく,サムスン,ゾングルダク,トラブゾンと比較して港湾都市としての重要性を失い,農業,漁業が盛ん。ルーム・セルジューク時代のモスクなど遺跡が多い。
執筆者:長場 紘
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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シノプ
しのぷ
Sinop
トルコの小アジア半島北岸、黒海に臨む港湾都市。シノプ県の県都。人口3万0502(2000)。小規模な造船業があり、タバコ、木材などを移出するが、サムスンに港勢を奪われ町は活気に乏しい。紀元前13世紀にさかのぼる歴史をもち、前7世紀にはミレトスの植民市となった。前2世紀にポントゥス王国に領有され、一時はその首都となって大いに栄えた。古代の哲学者ディオゲネスの生誕地である。5世紀のビザンティン帝国時代にさかのぼる城塞(じょうさい)がある。
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出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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