フランスの詩人。本名ルネ・フランソワ・アルマン・プリュドムRené François Armand Prudhomme。商人の息子としてパリに生まれる。技師を目ざしたが、眼病のため科学技術学校への進路を断念、確たる信念もなく、法律事務所などに勤めていた。1865年に、友人の強い勧めによって最初の詩集『スタンスと詩』Stances et Poèmesを刊行、文芸批評家のサント・ブーブに認められるなど、好評を得た。以後、文芸の道を進み、81年にはアカデミー・フランセーズの会員になった。1901年に第1回ノーベル文学賞を受賞。
はじめは高踏派の詩人とみなされ、哲学的、科学的な趣向をにじませた、完成された優雅な詩を発表した。のちに、激しく自己をみつめる哲学的姿勢を強め、高踏派の枠をこえて独自の詩風を確立した。作品には『孤独』Les Solitudes(1869)、『正義』La Justice(1878)、『幸福』Le Bonheur(1888)などがある。
[編集部]
フランスの詩人。本名はRené-François-Armand Prudhomme。最初の詩集《スタンスと詩Stances et poèmes》(1865)によって認められ,高踏派の雑誌に寄稿するようになるが,《試練Les epreuves》(1866)や《孤独Les solitudes》(1869)など内面的思索を主題とする彼の詩は,高踏派の詩とは本質的に異なる。そしてしだいに哲学的傾向を強め,《正義La justice》(1878),《幸福Le bonheur》(1888)などの長編の〈哲学詩〉の創作にいたる。1881年アカデミー・フランセーズ会員となり,1901年ノーベル文学賞を受賞。
執筆者:田村 毅
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