ジゴキシン(英語表記)digoxin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジゴキシン」の意味・わかりやすい解説

ジゴキシン
digoxin

ゴマノハグサ科ケジギタリスから得られる二次配糖体。強心剤の一つ。無色結晶で,消化吸収は 60~85%,作用発現は 15~30分,強心作用はジギトキシンより速く,ストロファンチンより遅い。生物学的半減期は 36時間,作用持続は中間型を示す。排泄腎臓糸球体ろ過により,尿細管再吸収は少い。一般のジギタリス製剤同様,飽和と維持で心不全の治療をする。成人の総飽和量は経口投与で2~3mg,静脈注射で 0.75~1.5mg,維持量は経口投与,静脈注射とも1日あたり 0.25~0.5mgを目安とする。ジゴキシンの体内蓄積性を下げ,消化管吸収をよくしたβ-メチルジゴキシンが開発されている。

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