精選版 日本国語大辞典
「ジンギスカン料理」の意味・読み・例文・類語
ジンギスカン‐りょうり‥レウリ【ジンギスカン料理】
- 〘 名詞 〙 ( 昔、ジンギスカンが戦いの際に軍勢を鼓舞するために野外で羊肉をかぶとの上であぶり焼いて兵士に食べさせたという伝説から ) あらかじめたれに漬け込んだ羊肉や野菜を鉄板・金網・鍋などで焼きながら食べる料理。ジンギスカン。
- [初出の実例]「成吉思汗料理、━そんな支那語があらう筈はなく、無論これは、その料理法なり、その場の情景なりから割出して、在留邦人の勝手につけた和名で」(出典:満支一見(1931)〈里見弴〉成吉思汗料理)
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ジンギスカン料理 (ジンギスカンりょうり)
ジンギスカンなべともいい,中国料理の烤羊肉(バーベキュー)に,旧満州(中国東北部)に居住していた日本人がつけた名称。屋外で羊を殺し解体して直火焼きして食べる豪快さから,ジンギス・カン(チンギス・ハーン)の名が出たと思われ,おそらく大正末期につくられた言葉であろう。中国大陸での烤羊肉は秋冬に行い,庭や野原で直接炭火をおこし,径50cmほどの太い簀の子(すのこ)になった鉄製のなべをかぶせる。味付けをしない生肉を焼き,好みに応じて各種の調味料をつけて食べる。朝鮮料理の焼肉に似ているが,肉を調味料に漬け込まないところが異なる。この種の食べ方は,きわめて原始的なので,周代の《礼記》以来諸書に頻出するが,古い本で具体的なのは6世紀の農書《斉民要術》に出る〈腩炙〉であるが,そこでは味付けした肉を用いている。
執筆者:田中 静一
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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「ジンギスカン料理」の意味・わかりやすい解説
ジンギスカン料理【ジンギスカンりょうり】
羊肉の焼肉料理。中国料理のカオヤンローからきた料理で,モンゴルで羊肉料理が盛んなのにちなんで名付けられたという。羊肉の薄切り肉を醤油,酒,レモン汁,みじん切りネギなどのつけ汁に浸しておき,ジンギスカン鍋(なべ)と称する,すき間をあけた鉄鍋で焼きながら食べる。
→関連項目羊肉
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出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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