ジンギスカンなべともいい,中国料理の烤羊肉(バーベキュー)に,旧満州(中国東北部)に居住していた日本人がつけた名称。屋外で羊を殺し解体して直火焼きして食べる豪快さから,ジンギス・カン(チンギス・ハーン)の名が出たと思われ,おそらく大正末期につくられた言葉であろう。中国大陸での烤羊肉は秋冬に行い,庭や野原で直接炭火をおこし,径50cmほどの太い簀の子(すのこ)になった鉄製のなべをかぶせる。味付けをしない生肉を焼き,好みに応じて各種の調味料をつけて食べる。朝鮮料理の焼肉に似ているが,肉を調味料に漬け込まないところが異なる。この種の食べ方は,きわめて原始的なので,周代の《礼記》以来諸書に頻出するが,古い本で具体的なのは6世紀の農書《斉民要術》に出る〈腩炙〉であるが,そこでは味付けした肉を用いている。
執筆者:田中 静一
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