日本大百科全書(ニッポニカ) 「スクラーゼ」の意味・わかりやすい解説 スクラーゼすくらーぜsucrase ショ糖(スクロース)を加水分解してグルコースとフルクトースにする酵素をいう。サッカラーゼsaccaraseあるいはインベルターゼinvertaseともよばれ、またある種のものはβ(ベータ)-フルクトフラノシダーゼともよばれている。哺乳(ほにゅう)類、昆虫、高等植物、イースト、カビ、細菌というように、生物界に広く分布する。哺乳類の小腸のスクラーゼはショ糖の消化に役だっている。また、イーストのスクラーゼは1860年にすでにみいだされ、酵素の作用機構の解明に好対象として研究されてきた。[村松 喬] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例