医師が必要な講習を受けて資格を取得する。診療や治療以外にリハビリテーション、ドーピング検査、海外への選手団同行など仕事は幅広く、さまざまな知識が求められる。競技会の医事運営を担い、昨夏の東京五輪を支えた。
2021年10月時点で約6500人が登録。科目別で見ると整形外科が半数を占め、産婦人科は全国で200人前後、約3%と少ない。
女性スポーツ外来を掲げる医療機関の歴史は浅く、いまだに全47都道府県に広がっていない。
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出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報
スポーツによって発生する障害などの治療と予防にあたる専門医。原則5年以上の実務経験を積んだ医師が、専門の養成講習会を受講し、審査で認証される。スポーツドクターsports doctorは和製英語である。スポーツ医ともよぶ。スポーツで生じた障害や外傷、疾病の診断や検査、治療を行うだけでなく、スポーツ医学の知識を有し、競技種目に対応した身体能力の強化や故障の予防策として、トレーニングや栄養、健康面の指導などを行う。各種競技会の医事運営やプロスポーツのチームドクター、プロボクシングのコミッションドクターとしての責務を担うことが多かったが、健康の維持や管理のためにスポーツを愛好する一般人の増加に伴い、その相談相手となるために認定を受ける医師も多い。
公的な資格としては、1982年(昭和57)に公益財団法人日本体育協会(現、日本スポーツ協会)公認スポーツドクター制度が創設されたのが始まりである。2018年(平成30)10月時点の認定者数は、6092人。このほかに医師会などが設立した三つの資格認定制度がある。一つは日本整形外科学会認定スポーツ医制度で、1986年に設立された。もう一つは、地域住民の健康志向の高まりに応え、助言や指導のできるスポーツドクターの養成を目ざす、日本医師会認定の健康スポーツ医で、1991年(平成3)に制度化された。さらに2010年には、公益財団法人日本障がい者スポーツ協会による障がい者スポーツ医資格認定制度が発足した。同制度は従来の身体障害者スポーツ指導者制度を見直し、障害者のスポーツ・レクリエーション活動に必要な医学的な管理、指導などを通し、健康の維持増進、競技力の向上を支援するための制度として新設されたものである。
[編集部 2019年1月21日]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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