( 1 )「せる(す)」は「させる(さす)」と接続の上で補いあう関係にあり、意味は同一である。
( 2 )中世(室町時代)以後、活用が下一段化し、現代の「せる」となる。
( 3 )使役の「す」は、平安時代に発達したものであるが、上代にも、[ 一 ]①の挙例「万葉集」の「聞かす」のほか、「知らす」「逢はす」など、その萌芽とみられる例がある。他動詞語尾の「…す」と密接な関係を持つものであろう。
( 4 )敬語としての用法は、使役の表現が動作の間接性を表わすところから転じたものと見られる。単独には用いられず、尊敬語の動詞、「のたまふ」「賜ふ」に下接し、また、連用形「せ」が「給ふ」「おはします」「まします」などに上接する。敬語を重ねることによって高い敬意を表わすもので、特に「せ給ふ」「のたまはす」などは、天皇・皇后やそれに準ずる人にだけ用いられる。
( 5 )現在では「行幸あらせられた」など、「られる」と重ねて改まった尊敬の気持を表わす場合のほかは、敬意を表わすのには用いられない。
( 6 )「す」(「さす」も同じ)は漢文訓読語としては用いられず、仮名文学作品にもっぱら用いられた。漢文訓読文での使役の表現には、上代以来の「しむ」が用いられている。
( 7 )動詞の活用語尾に準ずるものとして、接尾語とする説もある。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
ハンガリー出身のアメリカの指揮者。ブダペストに生まれ、幼時からウィーンで育ち、ピアノと指揮に才能を発揮した。1917年クレンペラーの後任としてストラスブール市立歌劇場指揮者に就任、以後ベルリン、プラハ、グラスゴー、ハーグなどで歌劇場やオーケストラの指揮者を務めた。39年アメリカ滞在中に第二次世界大戦が始まったため、とどまってメトロポリタン歌劇場を本拠に活躍、この間アメリカに帰化し、46~70年クリーブランド管弦楽団の音楽監督となり、この楽団を世界最高の水準に引き上げた。70年(昭和45)5月同楽団と来日したが、その2か月後に死去。オーケストラの厳格な訓練と統御で知られ、手塩にかけたオーケストラを自在に使いこなして、健康的で豊麗な音楽を生み出してみせた。
[岩井宏之]
セルは、もとサージsergeから転訛(てんか)したもので、セルジスともいい、経緯(たてよこ)ともに梳毛(そもう)糸を使って平織、あるいは斜文に織った広幅織物である。無地染めのほか、杢(もく)糸を使ったり、縞(しま)や絣(かすり)、あるいは捺染(なっせん)したりしたものもある。明治時代からモスリンとともに和服用として一般に使われてきたもので、セルを使い和服に仕立てることをセル仕立てともいった。第二次世界大戦前までは初夏の単衣(ひとえ)として着られた。俳諧(はいかい)では夏の季語。
[角山幸洋]
群馬県のマスコットキャラクター。人間だと7歳ぐらいのポニーとの設定。1994年の第3回全国知的障害者スポーツ大会(ゆうあいピック群馬大会)で「ゆうまちゃん」として誕生。2008年にぐんまちゃんに改名...
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