タルバガタイ山脈(読み)たるばがたいさんみゃく(英語表記)Тарбагатай/Tarbagatay

日本大百科全書(ニッポニカ) 「タルバガタイ山脈」の意味・わかりやすい解説

タルバガタイ山脈
たるばがたいさんみゃく
Тарбагатай/Tarbagatay

中央アジアのカザフスタンのカザフ山地東側に連なる山脈東西約300キロメートルにわたる。東部中国との国境をなし、最高峰はタスタウТастау/Tastau山(2992メートル)。片岩、石灰岩砂岩、花崗(かこう)岩からなる。乾燥地帯で河谷には樹木もみられるが、山地斜面では高度の上昇に伴って半砂漠性植物、ステップへと移行し、2000メートル以上では草原となる。石灰岩地帯ではカルスト地形がみられる。北麓(ほくろく)にザイサン市とザイサン湖が、南麓にアラコリ湖がある。

[須長博明]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タルバガタイ山脈」の意味・わかりやすい解説

タルバガタイ山脈
タルバガタイさんみゃく
khrebet Tarbagatay

カザフスタン東部にある山脈。一部は中国との国境をなしながら東西約 300kmにわたって延びる山脈で,ザイサン湖のある盆地バルハシ湖,アラコリ湖のある盆地を分ける。最高峰タスタウ山 (2992m) 。斜面はふもとの半砂漠から,ステップに移行し,標高 2000m以上で山地草原となり,河谷に樹木がみられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android