ダイヤルゲージ(英語表記)dial gauge
dial indicator

デジタル大辞泉 「ダイヤルゲージ」の意味・読み・例文・類語

ダイヤル‐ゲージ(dial gauge)

微小な長さや変位を精密に測定する計器。測定する物に当てた測定心棒のわずかな動きが歯車を利用して拡大され、指針が目盛りを指し示す。ふつう一目盛りが0.01ミリで、0.001ミリのものもある。

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精選版 日本国語大辞典 「ダイヤルゲージ」の意味・読み・例文・類語

ダイヤル‐ゲージ

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] dial gauge ) 長さの測定器の一つスピンドルまたは触針の変位量ラックピニオンで目盛円板上の指針の回転角に変換して測定を行なう。通常のものは最小目盛が一〇〇分の一ミリメートルで、測定範囲は一〇ミリメートルである。〔現代日本技術史概説(1956)〕

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改訂新版 世界大百科事典 「ダイヤルゲージ」の意味・わかりやすい解説

ダイヤルゲージ
dial gauge
dial indicator

長さ測定器の一つ。スピンドル式とてこ式があり,前者が広く使われている。スピンドル式は,スピンドルの直線運動を歯車,またはてこと歯車によって回転運動にかえ,機械的に拡大して目盛円板上にスピンドルの変位を指示するようにしたもので,てこ式はセクター歯車冠歯車によって拡大したものである。測定範囲は0.1~10mmのものがある。測定範囲以上の寸法測定には標準とするブロックゲージを用い比較測定する。JISでは0.01mm目盛,0.001mm目盛のスピンドル式ダイヤルゲージてこ式ダイヤルゲージの性能などを規定している。精度は0.003~0.015mm程度である。特徴は小型,軽量で精度がよく,測定範囲が比較的広いため,連続した変位を測定することができる。機械加工工場には,ノギスマイクロメーターとともになくてはならない測定器である。ダイヤルゲージ単体では使用することなく,保持器や標準ゲージと用いる。またダイヤルゲージにいろいろの保持器を取り付けた測定器もある。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ダイヤルゲージ」の意味・わかりやすい解説

ダイヤルゲージ
だいやるげーじ
dial gauge

長さの測定器。普通使用されているのは、指針として長針短針とを備えている時計形のものである。測定スピンドルのわずかな動きを歯車機構で拡大し、指針を動かし目盛りで読み取るようになっている。

 ダイヤルの目盛りは、円周を100等分してあって、一目盛りが0.01ミリメートルを示す。特殊なものとして、一目盛りが0.001ミリメートルを示すものもある。

 構造上、スピンドルの動く範囲には限度があり、したがって長さの測定範囲は、5~10ミリメートル程度のものが多い。0.001ミリメートル目盛りのものでは、0.3ミリメートル~2ミリメートルとなっているものが多い。スピンドル先端の測定子を被測定物に当てて測定をする。長さの比較測定のほか、工作物の振れ、二面間の平行度、その他に広く使用されている。てこによって測定子の動く方向を切り換えられるようにしたてこ式ダイヤルゲージは、狭い場所で使用するのに便利である。最近のダイヤルゲージには、デジタル表示が可能なものもあり、寸法管理の自動化も進められている。

[中山秀太郎・清水伸二]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ダイヤルゲージ」の意味・わかりやすい解説

ダイヤルゲージ
dial gauge; dial indicator

工場で広く使用されている比較測長器 (コンパレータ) の一種で,微小な長さや変位などを精密にはかるために用いる。スピンドル先端の測定子を物体に当て,スピンドルの動きを歯車によって機械的に拡大し,指針 (長針と短針) を旋回させる機構になっている。通常,円形目盛り板は 100等分され,スピンドルが 1mm動くと長針が1回転し (したがって長針の1目盛りは 0.01mm) ,短針は長針の回転数 (したがって短針の1目盛りは 1mm) を表示するので,指針より直接基準の面からの寸法差を知ることができる。測定可能な最大寸法は一般に 10mmで,高精度用として 0.001mm (1 μm ) まで読めるものが製作されている。このほか,普通のダイヤルゲージで測定が困難なときに使用されるてこ式ダイヤルゲージがあり,スピンドルの直線運動ではなく,てこ状の測定子がある角度範囲で揺動する運動を拡大する構造になっている。

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百科事典マイペディア 「ダイヤルゲージ」の意味・わかりやすい解説

ダイヤルゲージ

機械式の比較測長器の一種。測定子をもつスピンドルの動きを歯車仕掛で拡大し,長さの比較測定または絶対測定に用いる。1目盛が0.01mmまたは0.001mmの目盛盤を回転指針によって読み取る。

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