翻訳|comparator
コンパレーターともいう。比較測長器は,物体の長さと測定する物体の寸法とほぼ等しい長さのブロックゲージや標準ゲージなどの標準の長さとを置き換え,それらの差を測定器のもつ拡大機構によって指針の振れとして求める測定器である。拡大機構には機械式,光学式,電気式,空気式およびそれらの組合せ式が用いられる。機械式拡大にはてこ,平行薄片,ねじり薄片,歯車,ねじなどを用いている。この代表例は指針測微器,ダイヤルゲージ,マイクロメーターなどである。光学式には光てこ,光波干渉などを用いている。光てこは鏡の一端を支点とし他端を変位させると,その角度の2倍の角変位を反射光に与えることをいう。光てこを単体として用いたもの,二段に用いたもののほか,機械てこやねじり薄片と併用したものがある。電気式は電気マイクロメーター,空気式は空気マイクロメーターである。光電式は光学格子と光電素子によってディジタル表示するものとして用いられている。線度器比較測定器は2本の顕微鏡と比較しようとする線度器を置き換える機構とからなる。線度器を配置し,置き換える方法によって縦動比較器と横動比較器とに分けられる。縦動比較器は線度器を一直線上に並べて比較する長さ方向に顕微鏡を平行に移動して比較する。横動比較器は線度器を平行に2列に並べて比較する長さ方向に垂直な方向に顕微鏡を移動して比較するものである。
執筆者:平山 宏之
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
…長さ計は,主として,ものさし,はさみ尺(例えばノギス),回転尺(回転部の周長で求めるもので,例えばタクシーメーター)などを指すことが多いが,なかには長さ測定用機器を総称することもある。拡大機構を有する長さ測定器には,それ自身の中に標準片をもっているマイクロメーターや測長器と,標準片をそれ自身の中にもたない指針測微器,ダイヤルゲージ,電気マイクロメーターなどとがあり,後者を比較測長器あるいはコンパレーターと呼んでいる。 測長器の標準片として,マイクロメーターねじ,標準尺,エンコーダーなどが用いられ,横型と縦型とがある。…
※「比較測長器」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新