チタン白(読み)チタンしろ(その他表記)titanium white

精選版 日本国語大辞典 「チタン白」の意味・読み・例文・類語

チタン‐しろ【チタン白】

  1. 〘 名詞 〙 二酸化チタン(TiO2)を用いた白色顔料。着色力・隠蔽力がきわめて高く、塗料印刷インキゴムプラスチックなどにひろく用いられている。合成繊維のつや消し剤としても重要。チタニウムホワイト。

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改訂新版 世界大百科事典 「チタン白」の意味・わかりやすい解説

チタン白 (チタンしろ)
titanium white

酸化チタン(Ⅳ)TiO2を成分とする白色顔料。チタン鉄鉱FeTiO3硫酸で処理して水酸化チタンを得,900℃に焙焼し酸化チタンとする。あるいは塩化チタンを気相酸化して製造する。結晶型によりアナタース鋭錐石)型とルチル型の2種類があり,ともに正方晶系に属するが,アナタース型は比重3.90,屈折率2.55,ルチル型は比重4.20,屈折率2.70と相違する。白色顔料としての特色は着色力の大なことで,亜鉛華の8倍,鉛白の10倍もある。印刷インキ,塗料,ゴムおよびプラスチックの着色,紙のコーティング,合成繊維のつや消し剤などに使用される。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チタン白」の意味・わかりやすい解説

チタン白
チタンしろ
titanium white

二酸化チタンの粉末主成分とする白色顔料。組成は TiO2 。チタン鉄鉱,砂鉄,高チタンサイトなどを硫酸分解後,加水分解して製造する。アナタース型とルチル型の結晶型がある。白色顔料中,着色力,被覆力が最も大きく,特にルチル型はすぐれている。また無害で安定なため塗料,人絹やスフのつや消し,印刷インキ,絵具,クレヨン,ゴム製品,プラスチック,ほうろう,製紙化粧品陶磁器コンデンサ,皮革など多方面にわたって用いられている。

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百科事典マイペディア 「チタン白」の意味・わかりやすい解説

チタン白【チタンしろ】

酸化チタン(IV)TiO2を主成分とする白色顔料。着色力,隠蔽(いんぺい)力が白色顔料中最大。塗料,紙や合成繊維のつや消しなどのほか,無毒なため化粧品にも使用する。
→関連項目チタン(元素)

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化学辞典 第2版 「チタン白」の解説

チタン白
チタンハク
titanium white

[別用語参照]二酸化チタン

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