デジタル大辞泉
「チャボ」の意味・読み・例文・類語
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チャボ
ニワトリ の品種 の一つで、国の天然記念物 に指定されている。脚や翼が短く、尾が直立しているかわいらしい外見から、愛玩 鳥として飼育されてきた。羽の色やとさか の形などで、さらにさまざまな品種に分かれており、江戸時代 には大名らが高値 で取引していたとされる。チャボ同士を交配しても、正常なニワトリが生まれたり、卵がかえらなかったりするため、繁殖 が難しいことでも知られていた。
更新日:2020年5月1日
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チャボ
[ 1 ] =チャンパ [ 一 ] [初出の実例]「面々が国所、かしらじになのり二行に立ってほったてろ〈略〉しゃむ太郎ちゃぼ次郎ちゃるなん四郎」(出典:浄瑠璃・国性爺合戦(1715)千里が竹) [ 2 ] 〘 名詞 〙 ( 矮鶏 )① ( ベトナム 地方にあったチャンパ国から渡来したところから ) ニワトリの品種で、愛玩(あいがん) 用に改良された日本 特産種。体は小さく雄で六〇〇グラムぐらい。尾羽 がほぼ直立し、脚は短く、翼の先が地を引くほどにたれる。抱卵 も巧みで、ウズラ・キジの仮親に利用される。シロチャボ・カツラチャボ・ゴイシチャボなど品種が多く、羽色も異なる。〔多識編(1631)〕② ( 形動 ) 丈の低いさま、小さいさまをあざけっていう語。また、物の名の上に付けて、丈の低いさま、小さいさまを表わす語。「チャボギセル」「チャボひげ」など。〔東京語辞典(1917)〕③ ( 形動 ) やぼなこと。また、そのさま。[初出の実例]「通り者かと思ひしにさりとはちゃぼなお人じゃなあ」(出典:歌舞妓年代記(1811‐15)二)
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チャボ Chabo; Japanese bantam
日本でつくられた観賞用のニワトリ の小型の品種。1941年国の天然記念物 に指定。原品種は江戸時代の初期 に,オランダ の交易船により東南アジア のジャワ島 から輸入された。尾羽が立ち,脚が短く小型で,矮小 を意味するチャボル chabolと呼ばれたが,日本語ではチャボと呼ばれるようになったといわれる。語源 については,オランダ船 がチャンパ(今日のベトナム)から持ち込み,その地名 がなまってチャボと呼ばれたという説もある。これを原種 とし,日本で改良されて,チャボという名前の品種がつくられた。今日ではそのチャボから多くの品種がつくられ,全日本チャボ保存協会では 25品種が認められている。実際に飼育されているのは 15~17種。また,世界的にチャボという名で愛好者が多く,ヨーロッパや北アメリカ,オーストラリア など各国 にチャボクラブがあり,国際チャボクラブも結成されている。
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チャボ (矮鶏) Japanese bantam
江戸時代の初期に日本に渡来した小型のニワトリを改良した愛玩用の品種で,羽色や冠型・尾型から数多くの内種が成立しており,いずれも1941年に天然記念物に指定されている。小型で脚の短いものほど良いとされ,体重雄600g,雌450g。単冠 で,羽色は白色 ,黒色 ,浅黄 色のほか複色のものもある。白色で尾の黒い桂チャボ,白黒斑の碁石チャボ,羽毛が逆羽のぼたんチャボ,とさかの大冠のだるまチャボなどがある。 →ニワトリ 執筆者:正田 陽一
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チャボ ちゃぼ / 矮鶏 Japanese bantam
鳥綱キジ目キジ科の鳥。短脚で尾羽の直立した小形日本鶏の総称 で、江戸初期にインドシナ のチャンパ(占城)から渡来したのでこの名がある。本種には変種が多く、羽色には赤笹(ざさ)、白笹、猩々(しょうじょう)、五色、桂(かつら )、浅黄、銀鈴波、金鈴波、黒、真黒(しんくろ )があるほか、逆毛、絹糸羽および尾羽の円いダルマがある。小形であることと可憐(かれん)さとから国内外に多くの愛好クラブがある。1941年(昭和16)に天然記念物に指定された。
[西田隆雄]
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チャボ
ニワトリの一品種。江戸初期に東南アジア方面から日本に渡来し,現在の体型に改良された。小型で,成雄0.6kgぐらい。尾羽が直立し,足は短い。全身白色のシロチャボ,白縁をもつ黒い尾羽を特徴とするカツラチャボ,無尾のウズラチャボ等がある。いずれも観賞用。天然記念物。 →関連項目ニワトリ(鶏)
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世界大百科事典(旧版)内の チャボの言及
【ニワトリ(鶏)】より
…[観賞用種] 雄鶏の時を告げる声を観賞する長鳴鶏としては,東天紅(とうてんこう)(イラスト),声良(こえよし),唐丸(とうまる)など,ひと声を20秒以上も引きのばす品種が作出されている。美しい姿態を楽しむ品種としては小国(しようこく),地鶏(じどり),尾曳(おひき),蓑曳(みのひき),黒柏(くろかしわ),鶉尾(うずらお),比内鶏(ひないどり)(イラスト),地頭鶏(じとつこ),烏骨鶏(うこつけい),[チャボ](矮鶏)(イラスト)があるが,蓑羽と尾羽が換羽せずに伸びつづけ,8m以上に達する尾長鶏(イラスト)は世界的に有名である。闘鶏用の品種には[シャモ](軍鶏)(イラスト),薩摩鶏(さつまどり),河内奴(かわちやつこ)がある。…
※「チャボ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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