ドイツ東部,ザクセン州の都市。人口10万4146(1999)。12世紀前半に遠距離交易路の交差点にできた商人居住地から発展。1290-1362年帝国都市,その後ザクセンの領邦都市。中世後期から織物業,鉄加工業,醸造業が栄え,14世紀に近郊で鉄,銅,銀,その後石炭が採掘された。15世紀以後,銀の取引市場となり,16世紀に経済的繁栄をきわめた。宗教改革初期,ミュンツァーと〈ツウィッカウの預言者たちZwickauer Propheten〉(織物工シュトルヒN.Storch,同ドレクセルT.Drechsel,学生トーメM.Thomae)の影響で一時混乱に陥る。17世紀以後は,とくに三十年戦争の打撃によって著しい停滞を示した。19世紀に入り,石炭の採掘の拡大をてことして,再び繁栄の途につく。今日では,機械,自動車,電機,化学,織物工業,陶器製造が発達したドイツ東部有数の工業都市。作曲家シューマンの生地で,生家が残る。
執筆者:田中 真造
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ドイツ東部、ザクセン州の工業都市。1949~90年は旧東ドイツに属した。エルツ山脈の北麓(ほくろく)、エルツゲビルゲ盆地の中心にあり、ムルデ川に沿う。人口10万3000(2000)。1118年に記録に現れる盆地最古の町で、ザクセン地方の石炭採掘の中心地として盆地最大の都市でもある。繊維工業が盛んなザクセン諸都市のなかにあるが、むしろ機械工業が発展し、市の北部にはドイツ統一後フォルクスワーゲン自動車工場が進出している。工業学校があり、鉱山・工場労働者を養成している。第二次世界大戦で被害を受けたが修復され、ロマネスク・ゴシック式の教会や市庁舎、城などの建造物がある。作曲家シューマンの生地で、シューマン博物館がある。
[佐々木博]
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