ティフアナ(読み)てぃふあな(英語表記)Tijuana

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ティフアナ」の意味・わかりやすい解説

ティフアナ
てぃふあな
Tijuana

メキシコ北西端、バハ・カリフォルニア州の観光都市。カリフォルニア半島の基部、アメリカとの国境沿いに位置する。人口114万8681(2000)。国道1号が半島を南下し、2号が州都メヒカリに通じて交通の便がよい。アメリカのカリフォルニア州サン・ディエゴまでは約20キロメートルと近い。そのためカリフォルニア州からのアメリカ人観光客の入口となっており、歓楽街発達した。闘牛ハイアライ、競馬、ドッグレースが盛んで、土産(みやげ)品はメキシコ特産の皮革製品、ソンブレロ、民芸品などである。1950年代までは人口6万に満たない、周辺の灌漑(かんがい)農業地域の中心地であったが、食品加工業と観光業の発展で人口が急増した。

[高木秀樹]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ティフアナ」の意味・わかりやすい解説

ティフアナ
Tijuana

メキシコ北西部,バハカリフォルニア州北西端部の都市。アメリカ合衆国との国境の町で,合衆国カリフォルニア州のサンディエゴの南約 20km,太平洋岸近くに位置する。 19世紀後半農場を中心に集落が形成され,やがてカジノなどの娯楽施設を備えた国境の町として発展。 20世紀にはカリフォルニア州からメキシコへやってくるアメリカ人観光客の主要通関地となり,各種娯楽施設も完備され,観光業が発達。また周辺には灌漑によりコムギオオムギブドウなどを栽培する豊かな農業地帯が形成され,その商業中心地として,特に 1950年以降人口が急増。メキシコ各地のほか,合衆国南部と鉄道,道路で連絡。人口 74万 2686 (1990推計) 。

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