メキシコ北西部,バハ・カリフォルニア・ノルテ州の都市。アメリカ合衆国との国境に位置する。大都市域人口143万7729(2003)。市の建設は1874年の税関設置に始まるが,1960年代以降,コロラド川流域の灌漑農業の発展に伴い,メヒカリとともに同国の食品加工業の中枢として急成長した。1950年に約6万だった人口は70年には34万に達した。食品・皮革工業に加えて,近年は輸出加工地区として機械工業も進出。貿易フリーゾーンの設定は観光業の発展を促し,ドッグレース,ハイアライ競技(ペロタ),闘牛などが開催され,アメリカ合衆国からの週末観光客が数多く訪れる国際的観光都市としても知られる。
執筆者:栗原 尚子
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メキシコ北西端、バハ・カリフォルニア州の観光都市。カリフォルニア半島の基部、アメリカとの国境沿いに位置する。人口114万8681(2000)。国道1号が半島を南下し、2号が州都メヒカリに通じて交通の便がよい。アメリカのカリフォルニア州サン・ディエゴまでは約20キロメートルと近い。そのためカリフォルニア州からのアメリカ人観光客の入口となっており、歓楽街が発達した。闘牛、ハイアライ、競馬、ドッグレースが盛んで、土産(みやげ)品はメキシコ特産の皮革製品、ソンブレロ、民芸品などである。1950年代までは人口6万に満たない、周辺の灌漑(かんがい)農業地域の中心地であったが、食品加工業と観光業の発展で人口が急増した。
[高木秀樹]
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