テニアン島(読み)てにあんとう(英語表記)Tinian

共同通信ニュース用語解説 「テニアン島」の解説

テニアン島

マリアナ諸島に位置し、サイパン島から南へ約5キロ、面積は約100平方キロ。1944年7月、米軍テニアン島上陸。沖縄県出身者を中心に移民も多く、日本兵とともに「玉砕」した悲劇の島でもある。45年8月6日未明、同島の米軍ノースフィールド基地から、広島に投下された原爆リトルボーイを積んだB29エノラ・ゲイ出撃。同9日、長崎に落とされたファットマンを載せたB29ボックスカーが離陸。広島、長崎は壊滅的な被害を受けた。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「テニアン島」の意味・わかりやすい解説

テニアン島
てにあんとう
Tinian

太平洋西部、ミクロネシアのマリアナ諸島にある島。北マリアナ連邦(1978年発足)に所属。幅4.8キロメートルの水道を隔てて北にサイパンSaipan島がある。南北16キロメートル、東西8キロメートル、面積101平方キロメートルの火山島だが、最高峰はラッソLasso山の173メートルにすぎない。人口899(1980)。1919年から第二次世界大戦終了時までは日本委任統治領、戦後はアメリカ信託統治領。日本統治時代にはサトウキビパイナップルの生産をあげ、いまでも農業が主産業であるが、これに牧畜と観光産業が加わっている。第二次世界大戦の激戦地

[大島襄二]

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