デボルド=バルモール(その他表記)Desbordes-Valmore, Marceline

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「デボルド=バルモール」の意味・わかりやすい解説

デボルド=バルモール
Desbordes-Valmore, Marceline

[生]1786.6.20. ノール,ドゥエ
[没]1859.7.23. パリ
フランスの女流ロマン派詩人。貧窮のうちに育ち,少女時代から舞台に立つ。女優としての名声もかなりのところに達したが,相次いで子供を失うなど不幸につきまとわれた。一方詩人としては,流麗な韻律による豊かな感受性悲哀にあふれた作品を発表,その自然さはのちのベルレーヌを思わせる。いわゆる「呪われた詩人」の一人。詩集に『悲歌ロマンス』 Élégies et Romances (1819) ,『涙』 Les Pleurs (33) ,『哀れな花』 Pauvres fleurs (39) ,『花束と祈り』 Bouquets et Prières (43) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「デボルド=バルモール」の意味・わかりやすい解説

デボルド・バルモール
でぼるどばるもーる
Marceline Desbordes-Valmore
(1786―1859)

フランスの女流詩人。女優・歌手としてデビュー、俳優の妻となる。父の破産、ともに訪れた異郷での母の死、不幸な恋、子供たちの相次ぐ死を経験し、夫の成功への期待もかなわず、非運と貧窮のなか詩作没頭、『哀歌マリー、恋唄(うた)』(1819)、『新たな哀歌と詩』(1825)、『涙』(1833)、『哀れな花々』(1839)などの作品を残した。その真率で素朴な心情吐露と音楽性、とくに奇数脚韻の巧みな使用は、のちにベルレーヌの称賛するところとなった。

横張 誠]

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百科事典マイペディア 「デボルド=バルモール」の意味・わかりやすい解説

デボルドバルモール

フランスの女性詩人。早くから舞台に立ち,恋愛遍歴ののち結婚。続けて失った二人の娘への愛など,さまざまな女心を《悲歌,マリー,ロマンス》《涙》《花束と祈り》などの詩集で率直に歌う。

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