ドット・マップ(読み)どっとまっぷ(英語表記)dot map

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ドット・マップ」の意味・わかりやすい解説

ドット・マップ
どっとまっぷ
dot map

統計地図地図に表現する方法のうち、小円点の分布で表すもの。あらかじめ人口1000人とか耕地100ヘクタール当り1点というように決められた点を、できるだけ実際の分布にあうように配置する。リンゴミカンのように離れて分布する場合や、乳牛肉牛のように種別に示す場合は、点の色を変えて、2種以上のものを1枚の地図に表すこともできる。ドット・マップは分布の実態を示すという特長をもつが、反面、あまりに密集したところでは点の数を数えきれないという欠点がある。

[五條英司]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドット・マップ」の意味・わかりやすい解説

ドットマップ
dot map

小円点 (ドット) を地図上にちらばらせて統計量の分布を表わした統計地図。点描図ともいう。ドットは単位統計量を示し,統計区ごとにそこの統計量を示す数のドットを描画する。統計区ごとにそのなかにほぼ等間隔にドットを描く方法と,人口図などで集落位置に集中的にドットを描き,統計区内でも粗密さを変化させる方法とがある。後者を特に絶対分布図という。統計量の量の範囲に応じて,単位統計量と作図するドットの大きさを決めるための計算図表ができている。

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