ドニャーナ国立公園(読み)ドニャーナこくりつこうえん(英語表記)Doñana National Park

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドニャーナ国立公園」の意味・わかりやすい解説

ドニャーナ国立公園
ドニャーナこくりつこうえん
Doñana National Park

スペイン南西部,アンダルシア地方にあるスペイン最大規模の国立公園。 1969年指定。面積 507km2大西洋に面する海浜と砂丘地帯,地中海性気候の森林と丘陵地帯,グアダルキビル川水系の湿地帯からなるため,多種多様な動植物宝庫となっている。コルクガシマツが優勢な森林地帯は「ドニャーナの鳥小屋」と呼ばれるほど多くの鳥類が営巣する。湖沼地帯は冬季でも気温が8℃以上あるため,毎年 50万羽以上の水鳥の越冬地となっている。野生動物では絶滅の危機に瀕しているイベリアオオヤマネコをはじめファロージカジェネット,野生のウマなどのほか貴重な爬虫類も生息する。周辺地域の経済利益を優先させた政策により園内の生態系のバランスが崩れ,保護の重要性が訴えられた。 1994年世界遺産の自然遺産に登録。

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