各種の料理を大皿盛りにしてテーブルに並べ、各自取り分ける様式の料理。日本特有の宴会用料理で、一定料金で好みの品を食べほうだいという形をとり、ホテルやレストランで供される。この料理はスウェーデン料理のスモーガスボードsmörgåsbordに由来している。これは、料理を持ち寄っての会食に始まり、16世紀のころから定着した宴会料理である。このスモーガスボードの様式に、北欧で有名なバイキングViking(8~11世紀にヨーロッパで交易・海賊行為を行ったノルマン人)の名をつけて、バイキング料理とした。最初に供したのは帝国ホテルで、1958年(昭和33)である。料理は冷製、温製を取り混ぜ、また、魚料理、肉料理、デザート、飲み物まで広く取り合わせる。洋風料理以外に中国料理を用いた中華バイキング、和食バイキング、ホテルの朝食バイキングやケーキバイキングなどもある。食べるときのマナーとしては、皿には食べられる量をとること、料理の味が混ざらない程度に取り分けることである。
[河野友美]
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