デジタル大辞泉 「バイ湖」の意味・読み・例文・類語 バイ‐こ【バイ湖】 《Laguna de Bay》フィリピン、ルソン島中南部にある同国最大の湖。大マニラ首都圏の南東に位置する。中央にタリム島が浮かび、北西岸からパシッグ川がマニラ湾に流出する。養殖業が盛ん。ライギョ、マス、ハゼなどの漁獲がある。バエ湖。ラグナ‐デ‐バイ。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
改訂新版 世界大百科事典 「バイ湖」の意味・わかりやすい解説 バイ[湖]Laguna de Bay フィリピン,ルソン島南部の湖。最近ではたんに〈ラグナ(湖)〉とも呼ばれる。マニラの南東部からラグナ,リサール両州にまたがって広がり,湖水面積891km2はフィリピン最大である。マニラ湾東岸部における軽い曲隆と湖南地方一帯の火山活動に伴う噴出物残滓の堆積により,マニラ湾の一部が切断されてできたと考えられる。湖底には火山性降下物がたまって水深は大部分で5m未満と浅いが,古来漁場,交通路として周辺住民の重要な生活の場となってきた。現在,湖の総合開発計画が進行中である。執筆者:梅原 弘光 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
日本大百科全書(ニッポニカ) 「バイ湖」の意味・わかりやすい解説 バイ湖ばいこLaguna de Bay フィリピン北部、ルソン島中南部にあるフィリピン最大の湖。ラグナ・デ・バイともいう。面積891平方キロメートル。湖の中にタリム島があり、北岸からは二つの半島が突き出ている。かつてはマニラ湾の入り江の一部であったが、火山砕屑物(さいせつぶつ)の堆積(たいせき)と土地の隆起により海との連絡を断たれたもので、一般に水深は浅く、最大でも7.3メートルにすぎない。湖面は海水面とほぼ同高度で、北西部からパシグ川が排水口としてマニラ湾に注ぐ。水産物は豊富で、ライギョ、マス、ハゼなどの漁獲が多い。[別技篤彦] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バイ湖」の意味・わかりやすい解説 バイ湖バイこLaguna de Bay フィリピン,ルソン島,マニラの南東方にある同国最大の湖。面積約 900km2。周囲 220km。中央部にタリム島が浮ぶ。かつてはマニラ湾の一部であったが,地殻変動により切断されて湖となったといわれる。火山の噴出物が沈積して全体に浅く,最大水深部でも 7mにすぎない。パシグ川が北西岸から流出するが,雨季には湖岸の平野も水に浸る。湖岸の平坦地とタリム島では稲作と漁業が盛んで,特に南岸は早くから開けた穀倉地帯。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報