ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バルセロナ条約」の意味・わかりやすい解説 バルセロナ条約バルセロナじょうやくBarcelona Convention 1921年にバルセロナで締結された国際河川一般に関する条約で,詳しくは「通航の自由に関する条約及び規則」ならびに「国際的利害関係を有する可航水路に関する条約及び規則」の通称。この条約によって,締約国を流れる河川で,条約の定義に該当する可航水路は,すべて国際化された。すなわち「数ヵ国の境界をなし,また数ヵ国を貫流する水域であって,海へ,および海より自然的に航行しうべきもの」は国際可航水路となった。国際可航水路においては,沿岸国は他の締約国の船舶 (私船に限る) に対しては航行の自由を認めなければならない (3条) 。そのほかこの条約は料金,租税,沿岸運輸などについても規定している。 (→国際水路 ) 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「バルセロナ条約」の意味・わかりやすい解説 バルセロナ条約ばるせろなじょうやく 1921年4月20日、スペインのバルセロナにおいて国際河川とくに国際関係を有する可航水路の通航のため結ばれた条約および規程。商船に水路の自由な航行を認め、また沿河国の水路に対する権利・義務を定める。[中村 洸] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by