バンアレン帯(読み)バンアレンたい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バンアレン帯」の意味・わかりやすい解説

バンアレン帯
バンアレンたい
Van Allen radiation belts

赤道上空を中心に地球を取り巻く放射線の強い二重のドーナツ状の領域人工衛星エクスプローラ』1号に積んだ計器によって,1958年にジェームズ・アルフレッド・バンアレンが発見した。当初は地上数千kmの高さの内帯と約 1万kmの高さの外帯の 2層からなるとみられていたが,その後,内帯は地球半径の約 1.5倍(地表面から約 3200km)に中心をもち高エネルギー粒子陽子によって形成されること,外帯の中心は地球半径約 3.5倍にあり電子によって形成されることが明らかになった。電子は太陽からのもの,陽子は宇宙線から飛来し地球磁場に捕捉されたものと推定され,地磁気磁力線に沿って南と北の間を運動している。極地で磁力線に沿って大気の中に入ってきた粒子がオーロラ成因になる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「バンアレン帯」の意味・わかりやすい解説

バン・アレン帯
ばんあれんたい

磁気圏

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