ひそひそ

精選版 日本国語大辞典 「ひそひそ」の意味・読み・例文・類語

ひそ‐ひそ

[1] 〘副〙 (「ひそびそ」とも。多く「と」を伴って用いる)
物音もなく、ひっそりとしたさま、また、人に知られないように物事をするさまを表わす語。
※御伽草子・花世の姫(室町時代物語集所収)(室町末)上「かへりてみれは、ひそひそとして、ひめ君は見えたまはず」
微温(1909)〈水野葉舟〉六「大木が倒れた跡の淋しいやうな、ひそひそした正月が来た」
② 人に聞かれないようにこっそりと小さい声で話すさまを表わす語。ひそくさ。
仮名草子智恵鑑(1660)八「さて又ひそひそといひふらしけるは」
[2] 〘名〙 ささやくような話し声や話。ひそひそ話。私語。
※浄瑠璃・平家女護島(1719)三「耳をそばだて息を詰、窺ふ内のひそひそ迄、洩るる方なく聞ゆらん」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「ひそひそ」の意味・読み・例文・類語

ひそ‐ひそ

[副]
他人に聞こえないように小声で話すさま。「ひそひそ(と)相談する」
物音もなく、ひっそりとしているさま。また、人に知られないように物事をするさま。
「―として姫君は見え給はず」〈伽・花世の姫〉
[類語](1ぼじゃぼじゃぼそぼそぼそっとぽつりぽつりぽつりちょろりぽろりもごもごもぐもぐぽつぽつしどろもどろうだうだぐだぐだくだくだくどくどぶつぶつぶつくさぐずぐずささやくささやきつぶやくつぶやき

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