くだくだ(読み)クダクダ

デジタル大辞泉 「くだくだ」の意味・読み・例文・類語

くだ‐くだ

[副]同じことを何度も繰り返したり、長々としつこく細かに述べたりするさま。くどくど。「くだくだ(と)弁解する」
[形動ナリ]細かに砕き、または切るさま。
「十づかの剣をぬいて、大蛇を―にきり給ふ」〈平家一一
[類語]うだうだぐだぐだくどくどぶつぶつぶうぶうぶつくさがたがたつべこべぐずぐずたらたらへどもどしどろもどろああだこうだ四の五の四の五の言うぼじゃぼじゃぼそぼそぼそっとぽつりぽつりぽつりひそひそちょろりぽろりもごもごもぐもぐぽつぽつささやくささやきつぶやくつぶやき

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精選版 日本国語大辞典 「くだくだ」の意味・読み・例文・類語

くだ‐くだ

[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① =くたくた(一)①
今昔(1120頃か)二三朽木などの和ならむを押砕む様に砕々と成るを」
※滑稽本・七偏人(1857‐63)四「蒟蒻のやうな形(なり)でくだくだ致し細く長い尻尾の」
② 繁雑でわずらわしいさま、しつこいさまを表わす語。→くだくだしい
※落語・相撲の蚊帳(1896)〈三代目柳家小さん〉「くだくだ五月蠅(うるさい)な、人並と違って乃公(おれ)が喧嘩する様な者か」
故旧忘れ得べき(1935‐36)〈高見順〉一「ついクダクダと説明の筆がのびて了った」
[2] 〘形動〙 =くたくた(一)②
※平家(13C前)一一「劔をぬいて大蛇をくだくだにきり給ふ」

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