日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヒメツバキ」の意味・わかりやすい解説
ヒメツバキ
ひめつばき / 姫椿
[学] Schima wallichii (DC.) Korth.
Schima mertensiana (Sieb. et Zucc.) Koidz.
ツバキ科(APG分類:ツバキ科)の常緑高木。葉は枝先に集まって互生し、長さ4~10センチメートル、全縁である。夏、枝先の葉腋(ようえき)に径約5センチメートルの白色花を開く。蒴果(さくか)は球形。小笠原(おがさわら)に分布する。近縁種イジュは沖縄に分布し、葉に鋸歯(きょし)があるので区別される。イジュとヒメツバキを同種とする説もある。樹皮に含まれるタンニンは染料に利用する。
[島袋敬一 2021年4月16日]