ビューグル(読み)びゅーぐる(英語表記)bugle フランス語

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ビューグル」の意味・わかりやすい解説

ビューグル
びゅーぐる
bugle フランス語
bugle 英語

唇を発音源とするリップリードの管楽器。金属製で、欧米軍隊などで信号用に使われてきた。ビューグルは「牛に合図するための角笛(つのぶえ)」を意味する古いフランス語で、cor buglerに由来する。18世紀中ごろ、半円状に曲がった管をもつビューグルホルンが生まれ、その後は同系統のホルンとたもとを分かち、各国で独自の改良を施されてサクソルン属の一つとして定着していった。19世紀中ごろに生まれた長い管を2回転させたイギリス式のほか、それにバルブをつけたアメリカ式が現在では普及している。

[藤田隆則]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビューグル」の意味・わかりやすい解説

ビューグル
bugle

金管楽器一種マウスピースのカップにあてた唇の振動で音を出す。現代の軍隊で用いられている無弁の信号用のものは,1750年頃ハノーバー王家の軍隊によって用いられたのが最初で,のちイギリス,ドイツの軍隊が採用した。 18世紀末には多くのビューグル用マーチ曲が作曲された。 1810年にダブリンでキーのあるものが,また同じ頃ドイツで有弁のものが作られ,後者フリューゲルホルンとも呼ばれた。軍楽隊吹奏楽団の高音用サクソルン属として変ロ調のものが用いられる。

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