デジタル大辞泉
「ピンチ効果」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ピンチ‐こうか‥カウクヮ【ピンチ効果】
- 〘 名詞 〙 ( ピンチは[英語] pinch ) プラズマ中を流れる電流によって作られる磁場とプラズマとの相互作用によって、プラズマが細い紐状に収縮される現象。プラズマを小さな空間に閉じ込め、高温にして核融合反応を起こさせるために応用されている。〔世界を変える現代物理(1963)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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ピンチ効果 (ピンチこうか)
pinch effect
電流の流れているプラズマが,それ自身により作られる磁場との相互作用で細い紐状に収縮する現象。ピンチ効果には熱ピンチ効果と電磁ピンチ効果の二種がある。熱ピンチ効果は,通常のアーク放電などの弱~中電離度の放電プラズマで見られるもので,それらプラズマに外部から気流などを吹きつけて冷やそうとすると,電流路は中心付近に集中し,その部分の電流密度は上昇し温度も同時に上がる現象を指す。これは,外部からの冷却作用に打ち勝って放電を維持しようとするための熱的効果であることから,熱ピンチと呼ばれている。熱ピンチを応用した装置にプラズマジェットがある。これは,同軸型電極間に放電を起こさせ,それと同時に電極間に軸方向の高速気流を通して出口部において放電電流を熱ピンチさせ1万~2万Kという高温を得ようとする装置で,金属材料の溶接とか溶断に用いられる。
電磁ピンチ効果とは,プラズマの収縮が電磁気的効果によって起こるものをいう。放電プラズマで電流を増大させていくと,電流が作る磁界の大きさが大きくなり,その磁界が電流に及ぼす力も同時に大きくなる。この力は電流の流路を径方向に収縮させる方向に働き,この力がプラズマの圧力より大きくなると,プラズマ柱は急速に収束して,いわゆるピンチが起こる。通常,このピンチ効果は局所的に起こるため,その部分でプラズマは強くくびれてプラズマは切れてしまう。もし何らかの方法によってプラズマ柱を一様かつ安定にピンチさせることができれば,プラズマの温度を高めることが可能となる。このような研究は核融合炉のプラズマ閉込めに関連して興味がもたれている。
執筆者:桂井 誠
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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ピンチ効果
ピンチこうか
pinch effect
(1) プラズマ中に流れる電流が大きくなると,それを取巻く強い磁場が生じ,その磁気圧の力でプラズマが締めつけられ,中心部に圧縮される現象。柱状または環状などの高温プラズマをつくるのに利用される。柱状プラズマの軸方向に電流を流す直線状ピンチ (zピンチ) や,誘導により方位方向に電流を流す誘導ピンチ (テータピンチまたは θ ピンチ) などがある。ピンチ効果はまた高温の細いプラズマをプラズマジェットでつくるのにも応用される。 (2) 融解した棒状の金属に大電流が流れるとき,断面の細い部分が絞られてますます細くなり,切断する現象。同じ方向に流れる電流の間には吸引力が働き,その力は細い部分で特に大きくなることに起因する。切断した部分はすぐにつながるが,またピンチ効果を生じ,動作は繰返される。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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ピンチ効果【ピンチこうか】
柱状のプラズマの軸方向に大電流を流すと,電流自身の作る磁場と電流の相互作用(ローレンツ力)によりプラズマが急速にしめつけられ,中心部に細いひも状に集中する現象。これによってプラズマは容器壁から離れ(プラズマの閉じこめ),同時にジュール熱発生と圧縮による加熱のため高温を生じる。核融合の実験研究に重要。
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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法則の辞典
「ピンチ効果」の解説
ピンチ効果【pinch effect】
互いに平行に流れる電流が磁気的に吸引しあうために生じる効果.融解した金属に大電流を流したり,放電管中で気体を電離させたりした場合にはこの効果によってくびれが生じる.プラズマの場合にはもっと顕著である.
出典 朝倉書店法則の辞典について 情報
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