病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 の解説
フィブラート系脂質異常症治療剤
《クロフィブラート製剤》
クロフィブラート(鶴原製薬)
《クリノフィブラート製剤》
リポクリン(大日本住友製薬)
《フェノフィブラート製剤》
トライコア(帝人ファーマ、マイランEPD)
フェノフィブラート(寿製薬、武田テバファーマ、武田薬品工業)
リピディル(あすか製薬、科研製薬、武田薬品工業)
《ベザフィブラート製剤》
ベザトールSR(キッセイ薬品工業)
ベザフィブラート(全星薬品工業、全星薬品長生堂製薬、東和薬品、日本ジェネリック)
ベザフィブラートSR(沢井製薬、日医工、扶桑薬品工業)
ベザレックスSR(アルフレッサファーマ、メディサ新薬)
ベスタリットL(武田テバファーマ、武田薬品工業)
ミデナールL(シオノケミカル、ファイザー)
《ペマフィブラート製剤》
パルモディア(興和、興和創薬)
血液中の悪玉コレステロールの量を減らし、善玉コレステロールの量を増やす作用があり、脂質異常症の治療に用いられます。
クロフィブラート製剤は、肝臓でのコレステロールの生成を抑制し、コレステロールの
クリノフィブラート製剤は、血液中の善玉コレステロールの量を増やして、悪玉コレステロール量を減らし、脂質異常症を改善する薬です。
ベザフィブラート製剤は、悪玉コレステロール、トリグリセリドを減らし、善玉コレステロールの量を増やして、脂質異常症を総合的に改善する薬です。
ペマフィブラート製剤は、肝臓の脂質代謝にかかわる遺伝子群の発現を選択的に調節することで、トリグリセライド濃度を低下させ、善玉コレステロールを増やして、脂質異常症を改善します。
過敏症状(
また、肝機能障害、吐き気・
これらの副作用に気づいたら、医師に相談してください。また、医師から指示された検査は必ず受けてください。
①いろいろな剤型があって、食後の服用が原則です。長期に服用する必要がある薬なので、1日の服用回数と服用する時間・1回の服用量については医師の指示を守り、かってに中止したり、減量・増量しないでください。
②問診の際にあらかじめ、持病・アレルギーなどの体質・現在使用中の薬の有無を医師に報告してください。
とくにベザフィブラート製剤は、人工透析を受けている人、腎不全など重い腎機能障害のある人、血清クレアチニン値が2.0mg/dL以上の人、フェノフィブラート製剤は、肝機能障害、中等度以上の腎機能障害(血清クレアチニン値が2.5mg/dL以上)、胆石症などの胆嚢疾患またはその既往歴のある人、クロフィブラート製剤は、胆石症のある人、ペマフィブラート製剤は、重い肝機能障害、チャイルド・ピュー分類BまたはCの肝硬変、胆道閉塞のある人、中等度以上の腎障害のある人、胆石のある人、シクロスポリンやリファンピシンを服用中の人には使用できません。
また、妊婦または現在妊娠している可能性のある人は使用できません。クロフィブラート製剤、クリノフィブラート製剤、フェノフィブラート製剤では、母乳で授乳中の人も使用できません。必ず医師に報告してください。
③この薬を使用中にほかの薬を使用する必要が生じたとき(かぜ薬や胃腸薬・漢方薬であっても)や、HMG-CoA還元酵素阻害剤、経口血糖降下剤、インスリン注射剤、陰イオン交換樹脂剤を使用している人は、必ず医師に相談してください。
出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報