ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フォス」の意味・わかりやすい解説
フォス
Voss, Johann Heinrich
[没]1826.3.29. ハイデルベルク
ドイツの詩人,翻訳家。「ゲッティンゲン林苑同盟」 Göttinger Hainbundの中心人物。 1776~80年『ゲッティンゲン詩神年鑑』 Göttinger Musenalmanachを発刊。『70歳の誕生日』 Der siebzigste Geburtstag (1780) ,『ルイーゼ』 Luise (95) のような田園詩で有名であるが,むしろ『オデュッセイア』 (81) ,『イリアス』 (93) などの古典の翻訳で高く評価されている。これはゲーテ,シラーに大きな影響を与えた。そのほかシェークスピアの翻訳もある。
フォス
Vos, Cornelis de
[没]1651.5.9. アントウェルペン
フランドルの画家。1608年アントウェルペンで親方として登録。その後ペーテル・パウル・ルーベンスの工房で制作。アンソニー・ファン・ダイクの友人。明るい色調と優雅で誠実な描写で上流階級に広く顧客をもった。主要作品『アブラハム・グラフェウス』(1602,アントウェルペン王立美術館),『画家とその家族』(1621,ベルギー王立美術館)など。
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