ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フォンテーヌ」の意味・わかりやすい解説
フォンテーヌ
Fontaine, Pierre François Léonard
[没]1853.10.10. パリ
フランスの建築家,装飾家。 1779年にパリに出て,ジョゼフ・ペール (小ペール) のもとで学び,85年にローマ大賞を得てローマに留学。フランス革命後ナポレオン1世に仕えて,マルメゾンの邸館の改築にあたり,その後ルイ 18世,ルイ・フィリップに仕えた。イタリアの古典主義とロマン主義とを結んだ作風アンピール様式を築き,C.ペルシエとともにカルーゼル凱旋門 (1806) ,パレ・ロワイヤルの修復,ルーブル宮殿とチュイルリー宮殿の階段,マルメゾンの邸館のジョゼフィーヌの寝室と図書館 (05頃) などの設計を行なった。おもな著作に『ローマの宮殿と邸館』 Palais,maisons,etc.,à Roma (1798) ,ペルシエとの共著『室内装飾集』 Recuil de décorations intérieures (1801) がある。
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