フォート・ワース(読み)ふぉーとわーす(英語表記)Fort Worth

日本大百科全書(ニッポニカ) 「フォート・ワース」の意味・わかりやすい解説

フォート・ワース
ふぉーとわーす
Fort Worth

アメリカ合衆国、テキサス州北部、タラント郡の郡都。人口53万4694(2000)。約50キロメートル東のダラスと双子都市を形成し、ダラス‐フォート・ワース都市圏人口は522万1801(2000)。南北戦争後、ウシの積出し地および食肉加工地として発展し、19世紀の終わりには小麦集散地となったが、1912年に市の西方石油が発見されると精油所、採油用機械工場が建設され、工業都市となった。現在でも石油、ウシ、穀物は重要であるが、第二次世界大戦後は航空機製造が最大の産業で、ゼネラル・ダイナミックス、ベル・ヘリコプター会社があり、カーズウェル空軍基地もある。ダラスとの間にあるダラス‐フォート・ワース国際空港は世界最大の空港の一つである。1843年に定住集落ができ、47年に砦(とりで)が建設され、73年に市となった。

[菅野峰明]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フォート・ワース」の意味・わかりやすい解説

フォートワース
Fort Worth

アメリカ合衆国,テキサス州北部の都市。ダラス西方約 48km,トリニティ川の支流クリアー川とウェスト川の合流点に位置する。 1849年インディアンのコマンチ族との戦いにそなえて砦が造られたことに始る。 70年代には「ウシの町」「西部の始る町」と称され,牧畜地域と農耕地域との交易地であった。 20世紀初頭には精肉工場も立地,第2次世界大戦後,航空機,宇宙関連工業が進出し,電気器具,機械工業も発達したが,食品加工と石油取引も重要。近郊にカースウェル空軍基地,フォートワース兵器庫がある。テキサスキリスト教大学 (1873創立) ,動物園,タラント郡コンベンションセンターなどがある。アーリントンと連接して大都市圏を形成。人口 74万1206(2010)。

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