フォートワース(読み)ふぉーとわーす(その他表記)Fort Worth

デジタル大辞泉 「フォートワース」の意味・読み・例文・類語

フォート‐ワース(Fort Worth)

米国テキサス州北部の都市ダラスの西に位置し、同一都市圏を構成する。周辺に農牧地帯が広がり、食品加工業発達。20世紀初めに油田が見つかり、石油化学工業も盛ん。ダラスフォートワース国際空港、カーズウェル空軍基地がある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「フォートワース」の意味・わかりやすい解説

フォート・ワース
ふぉーとわーす
Fort Worth

アメリカ合衆国、テキサス州北部、タラント郡の郡都。人口53万4694(2000)。約50キロメートル東のダラスと双子都市を形成し、ダラス‐フォート・ワース都市圏人口は522万1801(2000)。南北戦争後、ウシの積出し地および食肉加工地として発展し、19世紀の終わりには小麦集散地となったが、1912年に市の西方石油が発見されると精油所、採油用機械工場が建設され、工業都市となった。現在でも石油、ウシ、穀物は重要であるが、第二次世界大戦後は航空機製造が最大の産業で、ゼネラル・ダイナミックス、ベル・ヘリコプター会社があり、カーズウェル空軍基地もある。ダラスとの間にあるダラス‐フォート・ワース国際空港は世界最大の空港の一つである。1843年に定住集落ができ、47年に砦(とりで)が建設され、73年に市となった。

菅野峰明]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「フォートワース」の意味・わかりやすい解説

フォート・ワース
Fort Worth

アメリカ合衆国テキサス州北部の工業都市。人口62万4067(2005)。ダラスの西約50kmに位置し,ダラスと双子都市を形成する。ダラス=フォート・ワース都市圏の人口は421万(1992)。1912年に市の西方で発見された石油によって,精油所,油田用機械工場が建設され,工業都市となった。第2次世界大戦後は石油と並んで航空機製造が重要となっている。1843年定住集落が建設され,73年に市制施行。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フォートワース」の意味・わかりやすい解説

フォートワース
Fort Worth

アメリカ合衆国,テキサス州北部の都市。ダラス西方約 48km,トリニティ川の支流クリアー川とウェスト川の合流点に位置する。 1849年インディアンのコマンチ族との戦いにそなえて砦が造られたことに始る。 70年代には「ウシの町」「西部の始る町」と称され,牧畜地域と農耕地域との交易地であった。 20世紀初頭には精肉工場も立地,第2次世界大戦後,航空機,宇宙関連工業が進出し,電気器具,機械工業も発達したが,食品加工と石油取引も重要。近郊にカースウェル空軍基地,フォートワース兵器庫がある。テキサスキリスト教大学 (1873創立) ,動物園,タラント郡コンベンションセンターなどがある。アーリントンと連接して大都市圏を形成。人口 74万1206(2010)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「フォートワース」の意味・わかりやすい解説

フォート・ワース

米国,テキサス州中部,ダラス西方約40kmの商工業都市。広大な放牧地,農地,油田地帯をひかえ,食肉加工,製粉,製油などの工業があり,第2次大戦後は航空機工業が急速に発展。鉄道・道路・航空交通の中心。ダラスと双子都市を形成。1843年創設。74万1206人(2010)。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android