フォールドフランス(読み)ふぉーるどふらんす(英語表記)Fort-de-France

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フォールドフランス」の意味・わかりやすい解説

フォールドフランス
Fort-de-France

旧称フォールロアイアル Fort-Royal。西インド諸島東部,ウィンドワード諸島北部マルティニーク島にある港湾都市フランス海外県マルティニークの県都。同島西岸に大きく湾入するフォールドフランス湾の北岸,マダム川河口に位置する。黄熱病の発生する沼沢地に囲まれ,水利が不十分であったため,長い間小都市であったが,1902年島の中心都市であった北部のサンピエールがプレー山の噴火で全壊したのち,商業都市として急速に発展,現在フランス領の西インド諸島中最大の都市となっている。また主要港としてサトウキビ,カカオ,ラム酒などを輸出。沼沢地は現在干拓され,市街地が広がっている。近くに温泉があり,東郊のラマンタンには国際空港がある。人口 9万347(2006推計)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「フォールドフランス」の意味・わかりやすい解説

フォール・ド・フランス
ふぉーるどふらんす
Fort-de-France

カリブ海東部、ウィンドワード諸島にあるフランス領マルティニーク島の中心都市。人口9万4049(1999)、8万2502(2015センサス)。同島西部に位置する自由貿易港で、砂糖、ラム酒、バナナを輸出し、保養観光地でもある。1762年にフランスが築いた要塞(ようさい)の周辺に町が建設され、1902年にペレー火山の噴火で大被害を受けたサン・ピエールにかわって発展した。

[菅野峰明]

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