フォールドフランス(英語表記)Fort-de-France

デジタル大辞泉 「フォールドフランス」の意味・読み・例文・類語

フォール‐ド‐フランス(Fort-de-France)

西インド諸島東部、フランス海外県のマルティニーク島の都市。同島西岸に位置し、自由貿易港がある。17世紀にフランス人サンルイ要塞建造。1902年に起きたプレー山噴火によってサンピエール被害を受けたため、首都となった。

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改訂新版 世界大百科事典 「フォールドフランス」の意味・わかりやすい解説

フォール・ド・フランス
Fort-de-France

カリブ海東部,フランス領マルティニクの主都。人口9万4049(1999)。フォールロアイヤルと呼ばれていたが,フランス革命後に現在名となった。1638年にフランス人総督が建設したサン・ルイ城塞を中心に,屋根の低い木造の家屋が建ち並んで,港を半円状にとり囲んでおり,サバーヌ公園にはナポレオンの皇后ジョゼフィーヌ(当地の出身)を記念する大理石像がある。フォール・ド・フランス港は国際定期船が寄港する良港。東へ15kmの近郊にはラマンタン空港がある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フォールドフランス」の意味・わかりやすい解説

フォールドフランス
Fort-de-France

旧称フォールロアイアル Fort-Royal。西インド諸島東部,ウィンドワード諸島北部,マルティニーク島にある港湾都市。フランス海外県マルティニークの県都。同島西岸に大きく湾入するフォールドフランス湾の北岸,マダム川河口に位置する。黄熱病の発生する沼沢地に囲まれ,水利が不十分であったため,長い間小都市であったが,1902年島の中心都市であった北部のサンピエールがプレー山の噴火で全壊したのち,商業都市として急速に発展,現在フランス領の西インド諸島中最大の都市となっている。また主要港としてサトウキビ,カカオ,ラム酒などを輸出。沼沢地は現在干拓され,市街地が広がっている。近くに温泉があり,東郊のラマンタンには国際空港がある。人口 9万347(2006推計)。

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百科事典マイペディア 「フォールドフランス」の意味・わかりやすい解説

フォール・ド・フランス

フランスの海外県マルティニクの県都。マルティニク島西部,フラマン湾に面する。前の県都サン・ピエールプレー山の噴火で壊滅したため1902年から県都。町の発祥の地サン・ルイ砦は今も軍事基地として機能している。8万7216人(2010)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「フォールドフランス」の意味・わかりやすい解説

フォール・ド・フランス
ふぉーるどふらんす
Fort-de-France

カリブ海東部、ウィンドワード諸島にあるフランス領マルティニーク島の中心都市。人口9万4049(1999)、8万2502(2015センサス)。同島西部に位置する自由貿易港で、砂糖、ラム酒、バナナを輸出し、保養・観光地でもある。1762年にフランスが築いた要塞(ようさい)の周辺に町が建設され、1902年にペレー火山の噴火で大被害を受けたサン・ピエールにかわって発展した。

[菅野峰明]

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世界大百科事典(旧版)内のフォールドフランスの言及

【マルティニク】より

…面積1110km2,人口39万9000(1996)。主都はフォール・ド・フランス。地形は山地部が多い。…

※「フォールドフランス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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