フレズノ(その他表記)Fresno

デジタル大辞泉 「フレズノ」の意味・読み・例文・類語

フレズノ(Fresno)

米国カリフォルニア州中部の都市サンフランシスコの南東約260キロメートルに位置する。サンホアキン川流域の肥沃な農業地帯にあり、綿花果物野菜などを産する。ワイン醸造も盛ん。ヨセミテ国立公園セコイア国立公園などへの観光拠点サロイヤン生地

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「フレズノ」の意味・わかりやすい解説

フレズノ
Fresno

アメリカ合衆国カリフォルニア州中部の都市。人口46万1116(2005)。肥沃な灌漑農業地帯であるサン・ウォーキン・バレー中心都市で,同バレー東側にあり国道99号線に沿う。野菜,果物,綿花などの生産地で,とくにブドウ栽培が盛んである。〈サン・メード・レーズン〉で知られる世界的な干しブドウ産地であるほか,ワイン醸造,酪製品などの農産加工業の中心である。州立大学をもつ文化の中心でもあり,ヨセミテ,セコイア,キングズ・キャニオンなどの国立公園への玄関口にもあたる。1860年ころに白人がここに入植するまではヤクート・インディアンの土地であった。72年にサザン・パシフィック鉄道の駅が建設され,灌漑農業の発達とともに成長してきた。市名はスペイン語でトネリコを意味し,オレゴン・トネリコFraxinus oregonaが自生していたためつけられたともいわれる。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「フレズノ」の意味・わかりやすい解説

フレズノ
ふれずの
Fresno

アメリカ合衆国、カリフォルニア州中部の都市。サン・ホアキン谷に位置する。人口42万7652(2000)。サン・ホアキン谷地域の経済、商業の中心地で、鉄道を中心とした交通の要地でもある。合衆国有数の農業地帯に産するブドウ、スモモメロン大麦、綿花などの出荷・市場・加工地として知られるが、干しぶどうなどの食品加工やワイン、ブランデー製造など多種工業が発達する。文化・レクリエーション施設も多く、ヨセミテ国立公園やセコイア国立公園など、観光の拠点でもある。1872年に町が開かれ、1885年より市制が施行された。

[作野和世]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フレズノ」の意味・わかりやすい解説

フレズノ
Fresno

アメリカ合衆国,カリフォルニア州中部,サンホアキン川流域の中心都市。海岸山脈とシエラネバダ山脈の間に位置する。 1872年サザン・パシフィック鉄道の開通によって創設。南北約 160kmに広がる肥沃な土壌と温暖な気候,さらに灌漑設備の整っていることもあって,アメリカ合衆国の中でも最も集約的な農業が営まれる地域である。周辺で産する綿花,穀物,ブドウなどの果実,サトウキビなど農畜産物の加工,農業機械類の供給が行われる。シエラネバダ山脈への観光基地でもある。カリフォルニア州立大学フレズノ校がある。人口 49万4665(2010)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「フレズノ」の意味・わかりやすい解説

フレズノ

米国,カリフォルニア州,サン・ウォーキン・バレーに位置する商工業都市。周辺の広大な果樹園をひかえ,農産物取引,果実加工の中心。干しブドウの生産は世界最大。50万5009人(2012)。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android