ドイツの哲学者。9月27日ブラウンシュワイクに生まれる。ライプツィヒ、インスブルック、ベルリンなどの大学で学び、1885年学位取得。1887年(明治20)より1892年まで東京帝国大学で哲学講師として教え、日本の哲学の進歩に貢献した。帰国後はケーニヒスベルク、ミュンスター、ハレ各大学で教授を歴任。新形而上(けいじじょう)学を唱えるロッツェの影響を受け、「ロッツェ氏倫理学一斑(ぱん)」を『哲学会雑誌』第12号(1888)に発表、批判的実在論を主張した。著書に『哲学と認識論』(1894)、『身心の相互作用』(1900)、『精神と身体、心と体』(1903)がある。
[小田川方子 2015年4月17日]
(西川武臣)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報
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