翻訳|blackberry
バラ科の栽培キイチゴ類果樹の一群で北アメリカ,ヨーロッパ原産。同類のラズベリーより温暖地に分布し,北アメリカ西海岸に主産地がある。変異に富み,つる性,直立性,また従来デューベリーと呼ばれた匍匐(ほふく)性大果種も含まれる。ブラックベリーは北アメリカに産するRubus allegheniensis PorterやR.argutus Link.またR.ursinus Cham et Schlecht.その他の種から交雑育成されたものである。いわゆる雑種ブラックベリーの中には,ラズベリーとの雑種であるローガンベリー,ボイセンベリーや,ヤングベリー,マリオンベリーも含められる。野バラに似た白またはピンクの花が咲き,房状の黒色ないし暗赤色の果実が熟する。直立性のものは吸枝や根挿しでふやし,剪定(せんてい)をする。つる性のものはつるで取木をして棚作りにする。枝に目だつとげがあるが,とげなし品種もできている。暖地での熟果はまろやかで甘く生食に適するが,ローガンベリー,ボイセンベリー,とげなし品種はジャムやシロップ漬に加工して風味をいかしている。おもな品種はダロウ(直立),スムーズステム(つる性とげなし),オーラリー(つる性)など。日本には本来野生種はない。
→キイチゴ
執筆者:松井 仁
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
バラ科(APG分類:バラ科)キイチゴ類の一群。アジア、ヨーロッパ、アフリカ、南北アメリカなどに広く分布し、多数の種がある。これらは基本的にはヨーロッパ群、アメリカ東部地方群およびアメリカ西部地方群の3群からなり、最近の品種はこれらから合成されている。茎条は直立するか、あるいは地上をはい広がる。花は総状または散房花序につき、基部から先端に向かって順次開く。果実は集合果で、花托(かたく)は果実に付着して花盤から分離する。日本のベニバナイチゴ、カジイチゴなどこれに属するが、栽培品種はアメリカ原産のハイブッシュベリーRubus allegheniensis Porter、トールベリーR. argutus Linkなどに属する品種が多く、果実は6~7グラム、果色は黒が多い。一般に酸味が強く、パイなどに用いる。日本では東北地方の一部や中部地方で栽培できる。
[飯塚宗夫 2020年1月21日]
カナダのリサーチ・イン・モーション社(RIM)が1999年に開発したスマートフォン。大半の機種がパソコンと同じQWERTY(クワーティー)配列の文字キーボードを搭載しており、企業の情報システムとの親和性が高いことなどから、企業ユーザーが多い。
既存の電子メールサーバーやグループウェアなどの個人情報管理ツールにアクセスすることで、モバイル環境でも企業内と同じような情報を扱うことができる。アメリカのオバマ大統領が使っていたこともあり注目を集めた。本来はスマートフォンだけでなく、既存の企業ネットワークとのワイヤレスアクセスを実現するサーバーソフトウェア、スマートフォン用のアプリケーションの開発や管理のためのツールやサービス、各種サポートなども含めたソリューションとして提供される。
なお、携帯多機能電話端末としてのブラックベリーについては、iPhone(アイフォーン)などタッチパネルを使った入力方式の機種にシェアを奪われ、2016年9月に自社開発・製造の中止が発表された。
[編集部 2017年9月19日]
(斎藤幾郎 ライター / 2009年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
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出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
…以下におもなものをあげる。(1)キイチゴ類 バラ科キイチゴ属Rubusの植物で,ラズベリーとブラックベリーに大別される。ラズベリーは冷涼地に適し,風味のよい赤実種が好まれ,北ヨーロッパ,北アメリカで多く栽培され,黒・紫実種は北アメリカのやや暖地寄りに栽培される。…
※「ブラックベリー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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