ブラックベリー(読み)ぶらっくべりー(英語表記)blackberry

翻訳|blackberry

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブラックベリー」の意味・わかりやすい解説

ブラックベリー(植物)
ぶらっくべりー
blackberry

バラ科(APG分類:バラ科)キイチゴ類の一群。アジア、ヨーロッパ、アフリカ、南北アメリカなどに広く分布し、多数の種がある。これらは基本的にはヨーロッパ群、アメリカ東部地方群およびアメリカ西部地方群の3群からなり、最近の品種はこれらから合成されている。茎条は直立するか、あるいは地上をはい広がる。花は総状または散房花序につき、基部から先端に向かって順次開く。果実は集合果で、花托(かたく)は果実に付着して花盤から分離する。日本のベニバナイチゴカジイチゴなどこれに属するが、栽培品種はアメリカ原産のハイブッシュベリーRubus allegheniensis Porter、トールベリーR. argutus Linkなどに属する品種が多く、果実は6~7グラム、果色は黒が多い。一般に酸味が強く、パイなどに用いる。日本では東北地方の一部や中部地方で栽培できる。

[飯塚宗夫 2020年1月21日]



ブラックベリー(電子機器)
ぶらっくべりー
BlackBerry

カナダリサーチ・イン・モーション社(RIM)が1999年に開発したスマートフォン大半機種がパソコンと同じQWERTY(クワーティー)配列の文字キーボードを搭載しており、企業の情報システムとの親和性が高いことなどから、企業ユーザーが多い。

 既存電子メールサーバーグループウェアなどの個人情報管理ツールにアクセスすることで、モバイル環境でも企業内と同じような情報を扱うことができる。アメリカのオバマ大統領が使っていたこともあり注目を集めた。本来はスマートフォンだけでなく、既存の企業ネットワークとのワイヤレスアクセスを実現するサーバーソフトウェア、スマートフォン用のアプリケーションの開発や管理のためのツールやサービス、各種サポートなども含めたソリューションとして提供される。

 なお、携帯多機能電話端末としてのブラックベリーについては、iPhone(アイフォーン)などタッチパネルを使った入力方式の機種にシェアを奪われ、2016年9月に自社開発・製造の中止が発表された。

[編集部 2017年9月19日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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