日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブロモメタン」の意味・わかりやすい解説
ブロモメタン
ぶろもめたん
bromomethane
ハロゲン化アルキルの一つ。メタンの水素原子1個を臭素原子に置換したもの。臭化メチル、メチルブロミドともよぶ。クロロホルム様の臭気をもつガスである。水には約2%溶け、有機溶媒にはよく溶ける。
メタノール(メチルアルコール)に臭化水素酸と少量の硫酸を加えて蒸留すれば得られる。
玄米、小麦、耕土の燻蒸(くんじょう)剤や精油の抽出剤に用いられる。許容濃度15ppm。ガスを吸入すると頭痛、めまいなどをおこす。
[加治有恒]