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ギリシア神話の太陽神。ティタン族のヒペリオンとテイアの子。月の女神セレネと曙(あけぼの)の女神エオスの兄弟。オケアノスの娘ペルセイスと結婚し、アイエテス、キルケ、パシファエなどを得たが、さらに妾腹(しょうふく)によってもファエトンなど多くの子を得た。ヘリオスは、毎日四頭立ての馬車を駆って天空を東から西へ渡り、夜間黄金の鉢に乗ってオケアノスの流れを東の地へ戻るとされた。また天空を通過するときすべてを眼下に見下ろすところから、誓いの証人ともされた。しかしヘリオス信仰は、これを守護神とするロードス島を除き、ギリシアではあまり盛んではなかった。ローマ神話のソールと同一視される。
[丹下和彦]
…ボエジャー2号は81年8月,土星から3万8000kmまで接近して,ボエジャー1号の観測から生まれた新たななぞを解くためのデータ収集を行った後,天王星および海王星に向けて飛行し,天王星には86年1月,海王星には89年8月最接近した。
[その他]
惑星系探査機としては,以上のほかに1960年3月,史上初の惑星空間探査機として発射されたアメリカのパイオニア5号,西ドイツがNASA(ナサ)の協力の下,太陽探査のため,太陽から0.3天文単位の距離まで送り込んだヘリオス1,2号(それぞれ1974年,76年打上げ)および太陽と地球の間で双方の重力がつりあうラグランジュ点で太陽風の観測を行ってきたISEE3(international san‐earth explorersの略。1978年ESA(イーザ)とNASAの協力)がある。…
… ところでこの馬に引かれた戦車に関連して,おそらくインド・ヨーロッパ語系の民族の移動とともに広まった神話が,広く旧大陸には分布している。すぐ思い出されるのはギリシア神話で,天馬があけぼのの女神エオスの車を引き,ファエトンが太陽神ヘリオスの二輪車を御し,天神ゼウスによってうたれる物語であろう。《リグ・ベーダ》でも,英雄神であるインドラは,2頭の名馬の引く戦車に乗って空を駆け,火の神,かつ太陽神であるアグニも輝く車に乗っている。…
…ギリシア神話の女神。太陽神ヘリオスの娘で,伝説的なアイアイエAiaiēという島に住み,魔法に長じていた。ホメロスの《オデュッセイア》によれば,オデュッセウスとその部下たちがこの島に着き彼女の館を訪れたとき,彼女は部下たちに魔法の酒を飲ませて豚に変えた。…
…ギリシア神話で,太陽神ヘリオスの子。その名は〈輝く者〉の意。…
※「ヘリオス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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