ベンジン(読み)べんじん(英語表記)benzine

翻訳|benzine

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ベンジン」の意味・わかりやすい解説

ベンジン
べんじん
benzine

工業ガソリン一種で、石油ベンジンともいい、沸点約150℃以下の無色透明石油製品。低沸点炭化水素の混合物よりなり、軽質留分の多い原油蒸留で得られるナフサを高度に精製し、不純物質を除いて製造される。しみ抜き機械洗浄、そのほか一般用溶剤として使用される。ベンジンのうちとくに沸点の低い製品(沸点30~70℃)は石油エーテルとよばれる。

[原 伸宜]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベンジン」の意味・わかりやすい解説

ベンジン
Będzin

ポーランド南部,シロンスキェ県の工業都市。カトウィツェ北東約 10kmの上シロンスクシュレジエン工業地帯の北東部,ウィスワ川支流のチャルナプシェムシャ川沿岸に位置する。シロンスク炭田地帯最古の都市。17世紀に靴の産地として知られ,19世紀初頭,炭鉱と亜鉛製錬所が建設されてから急速に発達し,同地方の鉱工業の中心地となった。第2次世界大戦中,ドイツ軍による大量虐殺で人口が半減した。劇場,博物館,ポーランド考古学協会などがある。人口 5万9210(2002)。

ベンジン
benzine

石油ベンジンともいう。原油を分留するとき,60~120℃の温度範囲で留出する部分で,パラフィン系炭化水素や飽和環状炭化水素を主成分とする液体である。油脂の抽出,溶剤,クリーニングの洗剤などに用いられる。引火しやすい。

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