ガガーリン(読み)ががーりん(英語表記)Юрий Алексеевич Гагарин/Yuriy Alekseevich Gagarin

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ガガーリン」の意味・わかりやすい解説

ガガーリン
ががーりん
Юрий Алексеевич Гагарин/Yuriy Alekseevich Gagarin
(1934―1968)

ソ連宇宙飛行士ロシア連邦スモレンスクの生まれ。オレンブルグ市航空学校を経て、空軍に入隊した。1961年4月12日、ウォストーク1号(ボストーク1号)に搭乗して、世界最初に大気圏外を飛行、1時間48分で地球を1周して着陸予定地に帰還した。

 宇宙を飛行中のことば「……地球がよく見える。美しい。地球は青い」はまさに劇的な名文句である。1962年(昭和37)には親善使節として来日した。世界各国を親善訪問したのちは、後輩の宇宙飛行士の養成訓練に努めていたが、1968年3月、通常の飛行機での訓練中に事故死した。盛大な葬儀ののち、モスクワクレムリン城壁に葬られた。

[新羅一郎]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ガガーリン」の意味・わかりやすい解説

ガガーリン
Gagarin, Yurii Alekseevich

[生]1934.3.9. スモレンスク
[没]1968.3.27. ウラジーミル
ソ連の宇宙飛行士。 1961年4月 12日,ボストーク 1号で史上初めて宇宙飛行に成功。1時間 48分で地球を1周し,「地球は青かった」と宇宙から見た地球の感想を述べた。 27歳でソ連の国民的英雄となった。父は集団農場大工。サラドの中等技術専門学校,航空クラブを経てオレンブルグの航空士官学校を優秀な成績で卒業 (1957) 。 57年 11月 I.ワレンチナと結婚。宇宙飛行後,国際親善使節として世界を回り,62年5月に来日。宇宙飛行士隊の隊長などをつとめ空軍大佐に進級したが,ジェット機で訓練中,事故が生じ,モスクワ近郊ウラジーミル州の村に墜落,34歳の若さで他界した。

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