2本の等長の鞭毛をもった数千個の細胞が寒天球の表層壁に並んで,直径0.2~1.3mmの中空の群体をつくる遊泳性の淡水産緑藻。緑藻綱ボルボックス目ボルボックス科に属するが,運動性があるため動物としても扱われ,この場合は原生動物門有色鞭毛虫綱藻鞭毛虫目として分類される。群体は前後の極性があり,中央部から後部にかけての細胞は無性的に分化して娘群体となり増殖することができる。有性生殖の場合は細胞が造精器と生卵器に分化し,泳ぎ出た精子が生卵器内に入って受精が行われる。受精卵は休眠後に減数分裂し,後に群体に発育する遊走子をつくる。水たまり,水田,池沼などに生育し,日本では5種が知られ,ふつうに見られるのは次の2種である。オオヒゲマワリV.globator L.は群体は直径0.4~0.8mmの大きさで,群体の外側からみると多角形にみえる細胞が8000~1万7000個集まって構成される。ボルボックス・アウレウスV.aureus Ehrenb.は群体は直径0.2~0.8mmの大きさで,外側からみると円形の細胞が1000~3000個集まって構成される。
執筆者:千原 光雄+今島 実
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緑藻植物、緑藻類の一属の総称。淡水産の藻類で、クラミドモナス型の2本の鞭毛(べんもう)をもつ細胞が多数集まって、美しい球形の群体をつくるのでよく知られる。また、教材としてもたびたび利用される。オオヒゲマワリの和名もあるが、ボルボックスのほうが一般的である。日本では、約500の細胞からなるボルボックス・オーレウスV. aureus Ehr.、約1万の細胞からなる大形のボルボックス・グロバータV. globator L.など数種が知られているが、どこにでも出現するわけではなく、毎年発生する場所が限られているようである。なお、クラミドモナス―クワノミモ―ユードリナ―ボルボックスという一連の系列は、藻類の進化を証明する好例とされている。
[小林 弘]
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