改訂新版 世界大百科事典 「マラキ書」の意味・わかりやすい解説
マラキ書 (マラキしょ)
Book of Malachi
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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『旧約聖書』の十二小預言書結尾の一書。マラキとは「わが使者」を意味し、神ヤーウェの、匿名の預言者をさす。全体は4章(原典区分では3章)からなり、概略次のことを述べる。ヤーウェはイスラエルの民を愛した(1章2節~5節)。しかし彼らは犠牲の捧(ささ)げ方を誤り(1章6節~2章9節)、異教の女をめとり、結婚の契約をないがしろにした(2章10節~16節)。審(さば)きの日は近い(2章17節~3章5節)。10分の1税を正しく納めよ(3章6節~12節)。ヤーウェは悪を行う者を審き、神の名を畏(おそ)れる者を救う(3章13節~4章6節)。本書は紀元前515年以降に成立した、終末論的色調の濃い預言書である。
[定形日佐雄]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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