マルケルス(英語表記)Marcellus, Marcus Claudius

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マルケルス」の意味・わかりやすい解説

マルケルス
Marcellus, Marcus Claudius

[生]前268頃
[没]前208. ウェヌシア近郊
古代ローマクラウディウス家出身の軍人政治家。5度執政官 (コンスル ) を経験。執政官在任中,ローマ軍を指揮して,数々の功績をあげ,「ローマの剣」とあだ名された。前 214年第2次ポエニ戦争中シラクサを攻め,アルキメデス計略で苦戦したが,2年にわたる攻囲ののちこれを落した。5度目の執政官のとき,ハンニバルと戦い,敵状偵察中,戦死

マルケルス
Marcellus, Marcus Claudius

[生]前42頃
[没]前23. バイアエ
古代ローマのクラウディウス家出身の軍人。アウグスツス帝の姉オクタウィアの子。前 25年アウグスツスの娘ユリアと結婚将来を嘱望されていたが造営官在任中急死。アウグスツスみずから追悼演説を行なった。ウェルギリウスも彼を称賛している。

マルケルス
Marcellus, Marcus Claudius

[生]?
[没]前46. ペイライエウス
古代ローマのクラウディウス家出身の政治家。閥族派 (オプチマテス ) の指導者。ユリウス・カエサルと対立し,内乱中はポンペイウス派に属した。ポンペイウス (大ポンペイウス) の死後,一時ギリシアに逃れて遊学。 M.キケロの支持で前 46年許されたが,部下に殺された。雄弁剛毅で知られた。

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