メドック(読み)めどっく(英語表記)Médoc

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メドック」の意味・わかりやすい解説

メドック
Médoc

フランス南西部,ジロンド県の北西部を占める地名ボルドーの北,ジロンド川河口左岸にあたり,ボルドー・ワインの一大生産地帯。この地方に分布する礫質の砂層はグラーブと呼ばれ,ブドウ栽培に適するところから,多くのブドウ園が広がる。南部の上メドック地域でシャトー・ラフィット,シャトー・マルゴ,シャトー・ラトゥールなどの高級銘柄のワインを生産するのに対して,河口付近の下メドック地域では一般ワインを産する。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「メドック」の意味・わかりやすい解説

メドック
めどっく
Médoc

フランス南西部、ジロンド県にある地域名。ビスケー湾とジロンド川の間の幅平均10キロメートル、長さ80キロメートルの細長い地帯で、砂礫(されき)質の沖積平野がブドウ栽培に適し、最高の赤ワインを産することで知られる。上メドック、下メドックに分けられ、上メドックが良質のワインを産する。

[青木伸好]

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