日本大百科全書(ニッポニカ) 「メーラト」の意味・わかりやすい解説 メーラトめーらとMeerut インド北部、ウッタル・プラデシュ州西部の都市。ミーラトとも表記する。人口107万4229、周辺部を含む人口116万7399(2001)。デリーの北東約60キロメートルに位置する。鉄道の要地で、食品、メリヤス、化学などの工業があり、農産物の集散地となっている。19世紀の初め、イギリスが軍の駐屯地としたことから発達した。とくに19世紀なかばの数年間の発展は目覚ましく、その間に人口が約3倍に急増した。「セポイの反乱」は、そのころこの地を発端として起こったものである。いまも市の北部にインド軍の広大な駐屯地がある。[中山晴美] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メーラト」の意味・わかりやすい解説 メーラトMeerut インド北部,ウッタルプラデーシュ州西部の工業,軍事都市。メーラト県の行政庁所在地。デリー北東約 60kmに位置。 1806年イギリスが兵営を設置してから軍事都市として発展。 57年5月 10日インド大反乱の発火点となった。現在も大規模な軍団が駐屯し,インド北西部の重要な軍都。工業も盛んで,綿織物,化学,製糖,製粉,搾油,塗料などの大工場のほか,多数の農産物加工工場がある。人口 75万 2078 (1991) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報